• "予定地周辺"(/)
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  1. 名護市議会 2010-12-07
    12月15日-05号


    取得元: 名護市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-19
    平成22年第161回名護市定例会第161回名護市議会定例会会議録┌─────────┬───────────────────────────┐│招 集 年 月 日│     平成22年12月7日 火曜日 午前10時     │├─────────┼───────────────────────────┤│招 集 の 場 所│       名 護 市 議 会 議 場       │├─────────┼───────────────────────────┤│開       議│    平成22年12月15日 水曜日 午前10時00分    │├─────────┼───────────────────────────┤│散       会│    平成22年12月15日 水曜日 午後3時28分    │└─────────┴───────────────────────────┘出席並びに欠席議員 出  席 25名 欠  席 2名┌────┬─────────┬───┬────┬─────────┬───┐│議席番号│   氏 名   │出 席│議席番号│   氏 名   │出 席│├────┼─────────┼───┼────┼─────────┼───┤│  1  │翁 長 久美子 君│ 出 │  15  │渡具知 武 豊 君│ 出 │├────┼─────────┼───┼────┼─────────┼───┤│  2  │比 嘉 勝 彦 君│ 出 │  16  │大 城 勝 章 君│ 出 │├────┼─────────┼───┼────┼─────────┼───┤│  3  │川 野 純 治 君│ 出 │  17  │長 山   隆 君│ 出 │├────┼─────────┼───┼────┼─────────┼───┤│  4  │東恩納 琢 磨 君│ 出 │  18  │神 山 正 樹 君│ 出 │├────┼─────────┼───┼────┼─────────┼───┤│  5  │岸 本 直 也 君│ 出 │  19  │小 濱 守 男 君│ 出 │├────┼─────────┼───┼────┼─────────┼───┤│  6  │宮 城 安 秀 君│ 出 │  20  │具志堅   徹 君│ 出 │├────┼─────────┼───┼────┼─────────┼───┤│  7  │比 嘉   忍 君│ 出 │  21  │大 城 敬 人 君│ 出 │├────┼─────────┼───┼────┼─────────┼───┤│  8  │岸 本 洋 平 君│ 欠 │  22  │屋比久   稔 君│ 出 │├────┼─────────┼───┼────┼─────────┼───┤│  9  │金 城 一 隆 君│ 出 │  23  │荻 堂 盛 光 君│ 出 │├────┼─────────┼───┼────┼─────────┼───┤│  10  │仲 村 善 幸 君│ 出 │  24  │金 城 善 英 君│ 出 │├────┼─────────┼───┼────┼─────────┼───┤│  11  │神 山 敏 雄 君│ 出 │  25  │大 城 秀 樹 君│ 出 │├────┼─────────┼───┼────┼─────────┼───┤│  12  │玉 城 健 一 君│ 出 │  26  │宮 城 弘 子 君│ 出 │├────┼─────────┼───┼────┼─────────┼───┤│  13  │比 嘉 祐 一 君│ 欠 │  27  │宮 城 義 房 君│ 出 │├────┼─────────┼───┼────┼─────────┼───┤│  14  │志良堂 清 則 君│ 出 │    │         │   │└────┴─────────┴───┴────┴─────────┴───┘ 署名議員      5番 岸本直也君  6番 宮城安秀君 議事日程      別紙のとおり 会議に付した事件  別紙のとおり 会議の結果     別紙のとおり法第121条による出席者              市 長  稲 嶺   進 君              副市長  親 川   敬 君 企画総務部長    山 里 將 雄 君   政策推進部長    玉 城 政 光 君 市民環境部長    岸 本   健 君   健康福祉部長    宮 城 秀 樹 君 産 業 部 長   平   三 男 君   建 設 部 長   比 嘉 富士雄 君 水 道 部 長   具志堅 満 昭 君   消  防  長   比 嘉 實 三 君 産 業 部 参 事   平 良 芳 一 君   社会福祉課長    本 山 健 次 君              教育長  比 嘉 恵 一 君 教 育 次 長   中 本 正 泰 君議会事務局出席者 事 務 局 長   我那覇 宗 克 君   次     長   岸 本 健 伸 君 議 事 係 長   安 里   順 君   議  事  係   渡久地   樹 君 庶  務  係   宮 城   建 君   臨 時 職 員   上 間 研 一 君 ○副議長(神山敏雄君) おはようございます。これより本日の会議を開きます。昨日に引き続き一般質問を行います。5番 岸本直也君、一般質問を許します。 ◆5番(岸本直也君) 皆さん、おはようございます。ただいま神山副議長よりお許しをいただきまして、一般質問を始めさせていただきます。5番 岸本直也でございます。一般質問に入る前に、一言ごあいさつをしまして始めさせていただきますが、今議会におきまして名護市制40周年記念事業の一環であります名護市議会史が完成できましたこと、改めてお祝いを申し上げたいなというふうに思っております。そしてこの議会史を見ますと、やはり1期の皆さん、そして復帰、町村合併前の議員の皆さん、どういう方かあまりわからないのですが、きょう、この席にご出席の先輩議員の皆さんの顔もしっかりと、この議会史に載っておられます。また、この議会史の作成に当たりまして仲宗根洋元議会事務局長がご尽力されまして、このような立派な議会史が完成されましたことを、改めてねぎらいの言葉を申し上げたいというふうに思います。また仲宗根氏は今年ですか、他界されましたが、ほんとに非常に立派な734ページ、しっかりとまとめられたのかなというふうに思っております。今一般質問におかれましては、東江区地域の一般質問を重点的にやっていこうかというふうに思っておりますので、ひとつこれまでの定例会の集大成としまして、職員の皆様、しっかりと前向きに東江区区民のために前向きな答弁をいただきたいというふうに思っております。きょうは東江区区長であります宮里英臣区長もわざわざお越しになっておりますので、意義ある答弁をいただきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。議長、ちょっと休憩をお願いします。 ○副議長(神山敏雄君) 暫時休憩いたします。休 憩(午前10時4分) 再 開(午前10時4分) ○副議長(神山敏雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。5番 岸本直也君。 ◆5番(岸本直也君) それでは通告に従いまして、質問の事項1 市民生活の安心・安全を考え、まちづくりを進めるために(地域からの要請・要望について)質問の要旨 豊かな自然と先人たちが築いてきた歴史を基軸に豊かな文化をはぐくみ、独自性を打ち出し、市民生活を第一に考えたまちづくりを進め、地域社会の構築を目指すために。「市民目線でまちづくり地域づくり」(1)東江海岸整備工事の目的、これまでの経緯と進捗状況、そして景観の手法について。(守る、つくる、育てる、生かす)(2)東江海岸地域の基本計画と地域づくりと進捗状況について(公園、道路、歩道、橋など)お伺いします。(3)東江区内の排水溝の詰まりによる冠水被害について、これまで県道18号線の工事、東江土地改良事業などを進めるに当たり、区内の道路や市道東江原線資材運搬路として使用、県道18号線の完成後においても雨水や土砂の流出が区内排水に影響を及ぼしている状況を踏まえ、市当局の対応をお聞きします。(4)名護東道路トンネル工事現場の地下水の放流水、幸地川、世冨慶川からも毒性のあるヒ素が検出されたと新聞報道がある状況について原因説明を求めます。(5)東江小学校の体育館・幼稚園は老朽化による火災・雨漏り・コンクリートの劣化などがあり、大変危険な状況が続いているが、対策・改築についてお伺いいたします。(6)東江小学校校門前の県道18号線の街路樹(ガジュマルなどの大木)がうっそうと茂り、昼夜となく薄暗い中、街灯も効果がない。また、枝や根が住宅まで伸び生活に支障を来している。街路樹として適しているのか。また、防犯・倒木・落葉管理対策が必要と思われますが、市・県の考えをお伺いしたいと思います。このような東江区内の要請・要望が多々ある中で、今回は集大成として一般質問を取り上げたいと思っておりますので、当局の皆様の前向きな答弁を…、失礼しました。質問の要旨の(7)東江中学校校門前の歩道材にれんがを使用しており、でこぼこになっており車いすや自転車などの走行に悪路である。校門区間の材質の変更を検討できないか、お伺いします。以上、東江地域からの要請・要望についてお伺いします。申し上げますが、質問の要旨の(1)から(7)までの質問の要旨、一問一答、事項別にお願いしたいと思っております。当局の前向きな答弁、よろしくお願いいたします。 ○副議長(神山敏雄君) 暫時休憩いたします。休 憩(午前10時8分) 再 開(午前10時8分) ○副議長(神山敏雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。5番 岸本直也君。 ◆5番(岸本直也君) 失礼しました。事項は今回1点、質問の要旨7件ございますので、一問一答、要旨別にお願いしたいと思います。では、二次質問は自席のほうで行いますので、よろしくお願いいたします。 ○副議長(神山敏雄君) 質問者より一問一答、要旨別の申し出がありますので、当局はこのように計らいをお願いいたします。市当局の答弁を求めます。建設部長 比嘉富士雄君。 ◎建設部長(比嘉富士雄君) それでは質問事項の1 要旨(1)についてお答えいたします。当該事業につきましては、昭和47年ごろに民間による埋立造成が行われ、それに伴い消波ブロック付直立護岸が築造されております。しかしながら台風及び冬季波浪時の越波・飛沫(ひまつ)に起因する背後の民家及び市道への被害が生じて問題となっておりました。このような状況から、沖縄県は越波被害を防止するとともに、当海岸一帯が沖縄海岸国定公園、普通地域に指定されていることなどを配慮し、平成13年度から景観に配慮した人工リーフや養浜を配置した面的な海岸保全施設の整備に着手し、平成22年度の完成を目指しているところであります。進捗状況としましては、既設護岸の撤去、排水施設の整備及び植栽、養浜工に着手し、年度内の完成を目指すと説明を受けているところであります。景観に関する手法ですが、当該海岸を有する東江区につきましては海浜などの新たな景観が創出されるということ、歴史深い名護のまちの風情が残っていることなどの好条件から他地域に先駆けて平成21年度から景観まち歩き、景観ワークショップなどの景観施策を進めており、「名護市景観まちづくり」を市内全域に配布いたしました。リーフレットの内容といたしましては、景観まちづくりの目的、効果、進め方などを説明するとともに、東江区の取り組み状況を紹介しているところであります。また今年度の東江区の取り組みにつきましては、景観将来像、方針の策定、これら実現に向けたルールづくりを行う予定としており、第1回のワークショップを11月10日に約20名の区民の方々に集まっていただき、議論しているところであります。その結果、将来像の案としては「緑、海、夕日が溶け込む魅力あふれるまち、未来に残す由緒ある名護のまち東江」が意見として集約されております。また方針の案としましては、「ビーチと夕日を生かし、人が自然に集まるにぎやかで個性的な魅力あふれる憩いの場をつくっていきます」ということと「みんなで自主的に掃除や草刈りを行い、地域をきれいに守っていきます」などの意見が集約されているところであります。今後は地域の意見を踏まえ、集約された将来像、方針の実現に向け、景観に関するルールを地域と協働でつくっていきたいと考えております。 ○副議長(神山敏雄君) 5番 岸本直也君。 ◆5番(岸本直也君) 先ほど、東江海岸整備工事の目的、経緯、進捗状況、景観手法について答弁をいただきましたが、東江地域、そして港区までに至っては38年前に初代名護市長であります渡具知裕徳さんの政策のもとに東江区・城区・港区・宮里区まで埋められました。東江地域におきましては、丸隆そばから名護消防本部前、そして前の名護ボウリング場から約200メートル近く海岸を埋め立てられているのが現状でございますが、埋立後の自然被害状況としても、物すごい越波とか、しぶきはありました。交通安全協会裏側、市道96号線の道路の陥没、そして消防署裏側の市道97号線沿いの間知ブロックの沈没、崩壊等がこれまでありました。周辺の皆さんが被害を受け、住んでいる方々からの苦情が、大変多くの要望とか、当時のウオーターフロント室でしょうか、私も台風の写真を提出した経緯もございますが、区から何度も何度も要請・陳情し、やっと平成13年から県事業であります高潮対策事業海岸保全事業が着手しました。完成予定が来年3月、4カ月後でございますが、工事も現在、側溝排水、植栽、養浜工と、現在進行中であります。またこれまで県や市から区民説明会を何度も何度も持ちまして、今現在も対話を続けている状況でございますが、海底の条件についても試験的なサンゴの移植をし、担当のほうからは順調に生育しているとの報告もございます。せんだっての10月5日の新聞報道によりますと、民間団体より県土木建設部のほうへ工事の中止を求めるということがございましたが、当局のほうにもお話があったかと思うのですが、当局の見解をお伺いしたいと思います。 ○副議長(神山敏雄君) 建設部長 比嘉富士雄君。 ◎建設部長(比嘉富士雄君) 同事業については、これまで沖縄県より事業説明会等を行われ、地域のご理解のもと進められてきております。市といたしましては、これまで越波等により悩まされてきた隣接住民の念願でもありました高潮対策が講じられることで、安心して暮らせる住環境の整備に寄与されるものと考えております。とともに海岸保全についても十分留意する必要があると認識しているところであります。 ○副議長(神山敏雄君) 5番 岸本直也君。 ◆5番(岸本直也君) 部長、やはり東江区民が、東江海岸通りの皆さんが安心して安全に生活できる地域づくりまちづくりが必要かと思われます。このように台風被害が多々ある中で、ほんとに潮が飛んできたり、波が4階まで上がるとか大変なことがこれまで起きております。台風の後は木が枯れるとかという状況もありまして、ぜひ前向きに、完成間近でございますので、工事のほうを進めていただきまして中止ということはないようにしていただきたいというふうに思っております。市民団体のほうからはミドリイシとか、ハマサンゴとか、ソフトコーラルなどという生物が確認されているということでございますが、この地域もアサリを放流するとか、魚を放流するとか前向きに自然回復などをやっていただきたいというふうに思っております。今、東江海岸が魚釣りの名所として、あちらこちらから朝からいっぱいしているような状況でございます。また名護市街地の玄関口ということで、サンセットの名所として今後も名護市の観光客、そして市民の安らかな場所として位置づけられればいいかなというふうに思っております。それから質問の要旨(2)に入らせていただきます。よろしくお願いします。 ○副議長(神山敏雄君) 要旨(2)についての答弁を求めます。建設部長 比嘉富士雄君。
    ◎建設部長(比嘉富士雄君) それでは要旨(2)について、お答えいたします。東江海岸地域は、本市都市計画マスタープランにおける東江海岸ゾーンとして沖縄県の高潮対策事業で整備される砂浜、遊歩道、名護市が整備する公園、道路等と一体的に地区計画の導入等により、海に開かれた空間を形成するとともに、店舗立地を促進することで観光や憩いの場として魅力的な市街地玄関口空間づくりを進める地区として位置づけております。現在の進捗状況といたしまして、先ほどの答弁で述べましたとおり東江区においては平成21年度より景観モデル地区として景観まちづくりに取り組んでおり、景観ワークショップの中で地域の方々から貴重なご意見をいただいているところであります。なお、公園整備及び橋梁を含みます道路整備の進捗状況につきましては、今年度実施設計業務を行い、次年度より工事に着手する予定としております。公園計画等については、これまで同様、地域の意見を最大限に反映できるよう意見交換の場を設ける予定としているところでございます。 ○副議長(神山敏雄君) 5番 岸本直也君。 ◆5番(岸本直也君) この事業は、名護市景観まちづくりの一環でもありまして、平成21年度から東江区、そして勝山区の景観条例づくりということでモデル地区として位置づけされておりますが、東江区の景観ワークショップにおきましても現在、区長を中心にしまして、このように職員の皆さんが大変わかりやすく地域のことを記載されているということでリーフレットをいただきましたが、景観に関する名護市の今後の取り組みと予定、県内市町村の動向についてお伺いいたします。 ○副議長(神山敏雄君) 建設部長 比嘉富士雄君。 ◎建設部長(比嘉富士雄君) 名護市の取組状況と県内の動向について、お答えいたします。名護市の今後の取り組みついては、現在、市内7地域、市街地、瀬喜田、屋部、羽地、屋我地、久辺、東海岸において、それぞれの地域の景観資源、大まかな景観の方針をワークショップにより抽出し、景観構想としてまとめる予定としているところであります。その後、平成23年度につきましては、景観将来像を構築し、その実現に向けた方針を平成22年度と同様に市内7地域に分けて検討し、景観計画の策定を予定しているところであります。平成24年度につきましては、景観計画の策定及び景観条例の制定を目指す予定としているところでございます。また、モデル地区であります東江区と勝山区につきましては、他地区より1年先行した取り組みを行っていただいているところでありまして、今年度は景観将来像及び方針を定め、出されました方針に基づきルールづくりを検討する予定としているところであります。平成23年度につきましては、今年度出された地域景観の将来像を実現するためのルールを具体化し、法律に基づく計画、地区計画、景観協定、建築協定、景観整備計画等としてまとめる予定としております。それから県内市町村の動向につきましては景観計画を定め、これに基づいて各種施策が実現できる景観行政団体に移行した市町村が石垣市、浦添市、那覇市、宮古島市、読谷村、南城市、うるま市、渡名喜村、久米島町、本部町の計10市町村となっております。また景観計画の策定及び景観条例を制定している市町村が石垣市、浦添市、読谷村、3市村になっております。本市におきましても、今月1日に景観行政団体になる旨の法定協議書を沖縄県に提出しており、12月下旬に景観行政団体に移行する予定としているところであります。 ○副議長(神山敏雄君) 5番 岸本直也君。 ◆5番(岸本直也君) 部長、ありがとうございました。景観を守る、つくる景観、そして育てる景観、生かす景観というふうにございますが、東江区におきましても東江海岸は「名護市の玄関口」であると、そして「まちなかで海と夕日が望める」と、「若くて新しいまちづくり」といううたい文句もございます。また東江海岸はそういう話でございまして、内側に入りますとジンガガーとか、名護番所跡、それから寺山(ティラヤマ)とかというふうに東江区の歴史・文化という名所もございます。景観のまちづくりの中でも、やはり文化財も守る必要があるのかなと。名護番所跡においても発掘調査とか、そういうのも必要かと思っております。またナングスクにおいては、名護城の発掘調査とか、そういうのもあるかと思うのですが、発掘調査とかその文化関係の保存・発掘について教育委員会のほうからもご答弁をいただきたいと思うのですが、よろしくお願いします。 ○副議長(神山敏雄君) 教育次長 中本正泰君。 ◎教育次長(中本正泰君) ナングスクの発掘ということにつきましては、昨年度から文化庁の埋蔵文化財詳細調査がございまして、それで測量を続けているところであります。今年度、また来年度と引き続きそういう対応をしていきたいと考えているところです。 ○副議長(神山敏雄君) 5番 岸本直也君。 ◆5番(岸本直也君) 文化薫るまち名護市を目指して、全国から注目を浴びる名護のまちであってほしいと思っておりますので、今後とも職員の皆様、名護市のために景観条例の策定について頑張っていただきたいと思っております。それでは質問の要旨(3)に入ります。よろしくお願いします。 ○副議長(神山敏雄君) 要旨(3)についての答弁を求めます。建設部長 比嘉富士雄君。 ◎建設部長(比嘉富士雄君) それでは要旨(3)について、お答えいたします。東江区内の冠水被害の解消につきましては、現場を熟知しておられる区長からの連絡や要請等により、土砂の撤去作業等を行って、冠水被害の対応を行っているところであります。去った10月20日にも区長からの要請により、東江区内の冠水箇所の道路側溝の土砂さらいを行ったところであります。また先日も区長と冠水被害が発生する箇所を踏査し、現在、被害対策防止について検討を行っているところであります。 ○副議長(神山敏雄君) 5番 岸本直也君。 ◆5番(岸本直也君) この要旨(3)のほうでは、これまでの県道18号線、そして東江土地改良区とか、そういう周辺環境の工事に関して大変区内のほうに土砂が、雨水が集中しまして起きたことでございます。そういった東江区より要請・陳情をこれまで行ってきましたが、なかなか進んでいないような状況でございますが、せんだっては建設土木課管理係金城吉信主幹兼係長、そして宮里英臣区長と現場を歩きまして、実際どういう状況なのかというのをやってきたわけですが、4点ばかり現場のほうを確認してきました。県道18号線をつくるに当たって、市道東江原線、そして公民館の前を通過しまして資材を搬入した。そして県道18号線ができたのですが、この県道18号線の雨水がほとんど直で下に落ちまして沢に流れるとか、道路を伝って区内に流れ込み土砂がたまっているような状況でございました。東江区におきましても、成人会の40名近くの皆さんが土砂を除去したり、しゅんせつ作業をしたり努力はしておりますが、なかなか鉄砲水とか道路が川になるような状況でございます。4点ばかりちょっと質問をさせていただきますが、現在、市道東江原線の入り口付近の集水ますが小さいのかはんらんして、そのはんらんした水がまた道路に流れてきまして、公民館の後ろまで冠水するという状況でございます。その対策について、市のほうはどういうふうな見解なのか、お伺いします。 ○副議長(神山敏雄君) 建設部長 比嘉富士雄君。 ◎建設部長(比嘉富士雄君) 先ほどの東江原線に県道18号線を含めたジンガムイからの水が流出することは確認しております。その意味も含めまして、今回、東江原線の横断溝を一つ切ってみたいということを考えております。そこで流れてくる水を1回受けて流していきたいということを考えているところでございます。 ○副議長(神山敏雄君) 5番 岸本直也君。 ◆5番(岸本直也君) 建設部の皆様、どうもありがとうございます。ほんとにこの道路というのが、雨が降りますと川のような状態で流れてくるわけでございます。この排水が、道路のアスファルトの下に埋設されているものが詰まっているのかわからない状況でございますが、今、部長のほうから横断溝を設置して水を切る、これは集水ますに。そして、たしかこの水は東江小学校の体育館の周辺を通って博物館のほうに行くかと思います。実際、東江区内の排水の現状を見ますと、幸地川のほうに集中して流れるような状況でございます。また山手線も完成しましたら、この排水のほうも十分に切れるような方向をとっていただければいいのかなと思っております。続いて2点目ですが、数年続いている東江一丁目の国吉さん、そして東江給油所の前の路地なのですが、数年前から冠水があったり、床下浸水、そして台風時におばあちゃんを区長がおんぶして避難をさせるとか、そういうことが多々ございまして、この地域は国道が上がる、そして既設の道路が上がっていくということで現在、周辺住宅のほうが下がっているような状況で水もはけないような状態で、毎回消防署の消防隊の皆さんには夜中やら昼間やら出動していただきまして、大変消防署の皆さんにもご迷惑をおかけしているかと思うんですが、消防本部の出動回数、そして現状のほうをご説明していただきたいなと思っております。 ○副議長(神山敏雄君) 消防長 比嘉實三君。 ◎消防長(比嘉實三君) ただいまの質問でありますけれども、平成21年度に1件、床下浸水がございます。それから平成22年に6件、うち2件が台風被害であります。休憩お願いします。 ○副議長(神山敏雄君) 暫時休憩いたします。休 憩(午前10時32分) 再 開(午前10時33分) ○副議長(神山敏雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。消防長 比嘉實三君。 ◎消防長(比嘉實三君) そのような状況で、消防署については過去2年間の事例ではありましたけれども、いろいろ出動件数については雨が降るたびに、やはり我々としても留意して万難を排しているところであります。 ○副議長(神山敏雄君) 5番 岸本直也君。 ◆5番(岸本直也君) ただいま消防長より現場のほうの説明をいただきましたが、やはりこの地域は今、下がっているということで排水のほうも逆流するような状況になっております。その前というのは、民家の外周を通りましてボックスカルバートにこの水は来ていたのですが、民家の方の反対もありまして現在、封鎖されているような状況でございます。この場所というのが先ほど説明したように国道からも下がっているわ、市道からも下がっているわ、ため池状態になっているわけですが、この件も区長が何度も何度も役所のほうに働きかけて、総務課、建設土木課、各課のほうに要望を出しているのですが、なかなかいまだに結論が出ない状況でございますが、今、山手線の工事も進んでいる状況ですが、早急に冠水対策ができないものかどうか、建設土木課の職員の皆さん、勾配とかをもう一度考えて工事、設計、施工ができないかどうか、お願いいたします。 ○副議長(神山敏雄君) 建設部長 比嘉富士雄君。 ◎建設部長(比嘉富士雄君) 岸本議員がお話しするように、その場所は低地になっておりまして、水が流れたときにはそこのほうにたまってしまうという状況が続いていることを確認しております。先ほどのご質問のように、その場所においては側溝をつなげる場所がないということが今、現状としてあります。レベルをはかってみますと、今回つくりましたボックスカルバート、11月に完成しておりますけれども、その部分に渡せる、緩やかですけれども、勾配はとれるということの確認はとっておりますけれども、間に私有地を挟んでいるということもありまして、その場所を通行する同意がなければなかなかその対策は難しいのかなという考え方がありますけれども、もう一つは現在、山手線の事業がその分で流入する部分がまだ工事は完了しておりません。その部分を完了いたしますと、かなりその部分については道路で水をそのまま受けて、ボックスカルバートに流れることになりますので、かなり緩和されるということを考えておりますけれども、抜本的な対策については地域といろいろ相談しながら対応していきたいと考えているところであります。 ○副議長(神山敏雄君) 5番 岸本直也君。 ◆5番(岸本直也君) きょうはこの地域の方々も大変多くの皆さんが懸念しましてきょうは傍聴のほうにも参加しておられます。ぜひ建設土木課の職員の皆さんをはじめ、前向きに東江一丁目の冠水対策をやっていただきたいというふうに思っております。私も夜中2時に電話で呼ばれたり、昼間から呼ばれたり、雨が降るたびに呼ばれている状況でございます。そのために名護消防署、消防本部の職員の皆様には緊急時の出動、まことにありがとうございます。東江区長にかわりまして、お礼申し上げたいと思っております。それでは次に3番目でございますが、東江公民館の前にも小さな排水があるのですが、これは以前、東江区の周辺が田んぼだったころの排水の素堀排水だったと思うのですが、そういう素掘りから排水側溝に変わりまして、今現在この排水が公民館前の道路よりまた下がったりして、大雨が降るたびに冠水が起こっている状況でございます。この間には渡具知さんという方もいまして玄関の前まで30センチぐらい水がたまるとかいうことが起きますと、雨が降るたびに家から出られないような状況になります。この辺も周辺道路、既設の道路のすりつけとか、それから冠水対策的なものができないものかどうかお伺いしたいと思います。 ○副議長(神山敏雄君) 建設部長 比嘉富士雄君。 ◎建設部長(比嘉富士雄君) 東江区全体が、やはり元のブイというんですか、住宅街、それから新たに区画整理された住宅街という形で、なかなか側溝がきちんと整備されていない部分もあります。そのために冠水が起こる場所もあります。今後、そういう冠水が頻繁に起こる場所については、地域の区長と一緒に検討しながら対応してまいりたいと考えているところであります。 ○副議長(神山敏雄君) 5番 岸本直也君。 ◆5番(岸本直也君) 4点ばかりきょうは質問させていただきたかったのですが、実は喜瀬商店前の道路も今、ジンガムイからの水、そして東江原線からの水が集中して集落内に今、来るような状況でございます。やはり中には今、山手線の工事が進んでいるのですが、この辺と連結しながら水を分散するとかということを今後検討しながらやっていただきたいと。区長も、生まれも育ちも東江区でございます。東江区のことは十分知っておりますので、区長と調整しながら排水関係、そして雨水の分散というのを検討していただきたいと思っております。では質問の要旨(4)に入らせていただきます。 ○副議長(神山敏雄君) 要旨(4)についての答弁を求めます。市民環境部長 岸本健君。 ◎市民環境部長(岸本健君) 要旨の(4)について、お答えいたします。名護東道路1号トンネル及び2号トンネル工事現場から地下水にヒ素が含まれていることについて、北部国道事務所で現在、原因の究明をしています。原因究明と現状把握のため、11月22日に新たに13カ所で水質検査を行っておりますので、その結果をもって名護市への報告と地元への説明会を開催することになっています。説明会は、12月22日水曜日午後7時から東江地区公民館で開催することになっています。さらに13カ所の水質検査の結果は、原因究明のための手段の絞り込みになると考えています。また、北部国道事務所よりホームページにおいて公表していきたいとのことであります。 ○副議長(神山敏雄君) 5番 岸本直也君。 ◆5番(岸本直也君) 説明していただきまして、ありがとうございます。この件は沖縄総合事務局北部国道事務所が実施しております名護東道路のトンネル工事の地下水からヒ素が検出されたということがマスコミ報道で明るみに出たということでございますが、新聞の見出しを読みますと、琉球新報におきましては「地下水からヒ素 基準値以下、幸地川に流出」と、沖縄タイムスにおきましては「工事わき水からヒ素 3世帯給水停止」というふうになっておりますが、国道事務所は基準値以下なので重大な問題ではないというふうにおっしゃっておりますが、私もよくまだまだ理解できないのですが、市としては今、何を問題視しているのか、お伺いいたします。 ○副議長(神山敏雄君) 市民環境部長 岸本健君。 ◎市民環境部長(岸本健君) 現在、北部国道事務所が行っている調査結果と原因究明について、注目しています。 ○副議長(神山敏雄君) 5番 岸本直也君。 ◆5番(岸本直也君) 原因究明に今、国道事務所の結果を待っていると思うんですが、市からの水系のほうとか、世冨慶川の測定結果を見ましても、まだ今でも数字が出ていないものですから、何が問題なのかというのは私自身まだ把握できないような状態でございます。基準値以下ではあるのですが、ほんとに安心、安全なのかというのが、まだ結果が今月いっぱいですか、その中で区の説明会もあるということであります。12月22日水曜日に東江公民館で7時からということでございますが、そのころには分析結果が出されるのかどうか、お願いします。 ○副議長(神山敏雄君) 市民環境部長 岸本健君。 ◎市民環境部長(岸本健君) 東江区での説明会においては、その結果も出てくると聞いております。 ○副議長(神山敏雄君) 5番 岸本直也君。 ◆5番(岸本直也君) わかりました。東江区、向こうのほうは幸地川、8班に仲村善幸議員が住んでいる所でございますが、その周辺の方々も大変今、心配しているところでございます。中には農業用水に使ったり、それから以前はオリオンビールが瓶を洗う水として使ったり、それから渡具知食品、そしてあすなろ東保育園の子どもたちが散策したりしている場所でございます。幸地川の貴重な生物の宝庫だと思っております。貴重な植物とか生物、中にはドウキハゼとか、イワハゼとか、何十年かぶりに石垣にいた生物が幸地川でも生息が見つかったということもあるのですが、やはり幸地川の調査というのは文化課の文化財係のほうも十分ご承知だと思うのですが、文化課として、教育委員会としてはいかがでしょうか。 ○副議長(神山敏雄君) 教育次長 中本正泰君。 ◎教育次長(中本正泰君) 幸地川については、今年度「幸地川の生きものたち」ということで企画展も行ったところでありまして、文化課といいますか、博物館のほうでも幸地川の河川生物については十分に認識しているということであります。今後とも川の生物については、博物館の一つのフィールドとして活用していきたいと。その中でまた保全についても、検討できるところは検討していきたいというふうに考えております。 ○副議長(神山敏雄君) 5番 岸本直也君。 ◆5番(岸本直也君) せんだっては博物館のほうで、幸地川の生物ということで企画展がございまして、イワハゼが32年ぶりに発見されるとか、イワハゼが発見されるとか大変貴重な幸地川であるというふうに考えております。幸地川においては、下水道の高度処理水も流されているかと思うのですが、この下水道においての水質検査においては問題ないのかどうか、お伺いします。 ○副議長(神山敏雄君) 暫時休憩いたします。休 憩(午前10時47分) 再 開(午前10時49分) ○副議長(神山敏雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。水道部長 具志堅満昭君。 ◎水道部長(具志堅満昭君) 今の質問の内容は、いわゆる下水道で高度処理をして幸地川に放流している水の水質の件だと思います。これも平成22年8月17日に調査をしたものでありますが、ヒ素においては0.01ミリグラムパーリットル以下というふうに結果は出ております。いわゆる基準値以下の水質ということであります。 ○副議長(神山敏雄君) 5番 岸本直也君。 ◆5番(岸本直也君) 議長、ちょっと休憩をお願いします。 ○副議長(神山敏雄君) 暫時休憩いたします。休 憩(午前10時49分) 再 開(午前10時50分) ○副議長(神山敏雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。5番 岸本直也君。 ◆5番(岸本直也君) わかりました。ありがとうございます。幸地川の水は、末端は名護湾でございますが、平成22年度の沖縄県環境審議会におきましては公共用水域、そして地下水の水質測定結果を公表していると思うのですが、名護湾の生物・水質調査の実施の結果というのが名護市にも来ているのかどうか、お伺いしたいのですが。 ○副議長(神山敏雄君) 産業部長 平三男君。 ◎産業部長(平三男君) 名護湾のビーチのこういう水質の調査の件ですけれども、これについてはこういうビーチには県が調査をしておりますけれども、このポイントが名護のほうにもあるかどうかは後で確認したいと思います。 ○副議長(神山敏雄君) 5番 岸本直也君。 ◆5番(岸本直也君) 私はちょっと今回、沖縄県環境審議会の公共用水域、地下水の水質測定が、県が実施しているかと思うんですが、その結果が名護市に来ているかどうかという質問でございましたが、後ほど結果が出ているのであればお知らせしていただきたいと思っております。これは、名護湾は4ポイントですか、それから奈佐田川とか、源河川とかございますが、それと地下水の測定とか、それから生物の調査も、魚の体内からの有害物質の検出とかいうのもされているかと思うのですが、もし名護市のほうにも調査結果が来ているのであれば、報告をしていただきたいというふうに思っております。それから今回、ヒ素が検出されたという状況の中で、名護市の職員の皆さん、それからトップの皆さんのほうまで話がいっているのかどうか、それからそういう新聞記事が出ているのですが、区のほうには何一つ情報が来ていないような状況でございましたので。名護市の緊急時の連絡体制とか、そういうこととかもどういう体制でなされているのか、ちょっとお聞きしたいと思うのですが、お願いいたします。 ○副議長(神山敏雄君) 企画総務部長 山里將雄君。 ◎企画総務部長(山里將雄君) ただいまのご質問ですが、いわゆる緊急時という今回はヒ素の件でのお話ではあるんですけれども、一般的な緊急時の対応といいますと災害等です。そこは、企画総務部のほうで災害を担当しておりますので、我々のほうでまずはその最初の対応をさせていただくと。もちろん必要に応じてその対策会議、あるいは対策本部を設置することもございますけれども、まずはそれに関係する部課に対して対応の指揮・指導をするという形で対応をさせていただいております。 ○副議長(神山敏雄君) 5番 岸本直也君。 ◆5番(岸本直也君) この新聞報道とかに載りますと、やはり市民の皆さんは大変心配するような状況でございます。その情報というのが各区にも、世冨慶におきましては簡易水道を使ったり、それから食肉センター、そして地下水もございます。東江区におきましても農業用水で使うとか、その他生活用水で使っている方々もおられます。やはり区にだけは説明していただきたいなと、こういう状況であったと。それから後ほどまた説明するなり、報告しますからということは必要ではないかなと思うのですが、いかがでしょうか。 ○副議長(神山敏雄君) 市民環境部長 岸本健君。 ◎市民環境部長(岸本健君) 先ほど話しをしましたが、東江区での説明会の開催を予定しているところです。それから世冨慶区と大北区についても、年明けに説明会を行う予定であると国道事務所から報告を受けております。 ○副議長(神山敏雄君) 5番 岸本直也君。 ◆5番(岸本直也君) 説明会の主催のほうは沖縄総合事務局北部国道事務所でございますが、そういう国道事務所、それから企業局との関連的なものは市のほうでやっているかと思うんですが、その情報的なものは早急に区のほうに流すべきではないかということを話したかったわけですが、今後そういう情報がありましたら、早急に区のほうに、区長のほうへ報告、連絡してほしいなというふうに思っております。続きまして要旨の(5)に進みたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○副議長(神山敏雄君) 要旨(5)について答弁を求めます。教育次長 中本正泰君。 ◎教育次長(中本正泰君) 東江小学校の校舎につきましては全8棟ありまして、新しい特別教室棟の1棟を除きまして昭和39年から昭和56年にかけて建設された建物で築29年から46年が経過しております。東江幼稚園の園舎は全2棟でありまして、古い棟は昭和44年に建設された建物で築41年が経過しております。これらの建物は、昭和56年以前の旧耐震基準により建設されたもので改築事業の対象となっております。現在、校舎の経年劣化によりコンクリートの剥離、雨漏り等が発生している状況にありまして、学校現場から修繕要請があり次第、対策を講じているところであります。ご質問の中で火災ということがございましたけれども、東江幼稚園では平成21年6月29日電気の過負荷、加重負担でコンセントが焼けて溶解を起こし火災ではなく異臭を発生するという事故がございました。その際に修繕を行っており、現在では異常はないということであります。今後も危険な箇所につきましては随時修繕を行い、子どもたちの安全・安心に努めていきたいと考えているところであります。また、他の学校の状況にもよりますけれども、早い時期に改築事業に着手できるよう努めてまいりたいと考えております。 ○副議長(神山敏雄君) 5番 岸本直也君。 ◆5番(岸本直也君) せんだって教育施設課 石嶺康政課長、そして東江小学校PTAの顧問であります大城 亨さんと現場のほうを確認してまいりました。やはり学校に入りますと、築29年から46年経過しているという中で、校門を入りますと壁がぽろぽろ落ちている校舎もございます。やはり老朽化しているのかなというふうに思っておりますが、体育館のほうもひさしのほうがぼろぼろで落ちる寸前でございます。そしてコンクリートも劣化状況で鉄筋が見えたり、そういう状況も見られました。それから亀裂とか、やはり歴史を感じる建物だなと思っております。そして幼稚園におかれましては、亀裂やら、コンセントの加重負荷で異臭があったりすることもあったということですが、やはりこの建物自体が大変老朽化しているのかなと思っておりますが、早急に改築、修繕できるところは修繕して、子どもたちが安心、安全に学校生活を送れるようにしていただきたいと思っております。早い時期に改築工事の着手をできるようにということですが、やはり市当局としても順位的な、名護市内55地区ある中で学校があるのですが、順位的なものが決まっているのかどうか、お願いします。 ○副議長(神山敏雄君) 教育次長 中本正泰君。 ◎教育次長(中本正泰君) これは、これまでも一般質問で答弁させていただいておりますけれども、現在、長期計画の策定に向けて検討を行っておりまして、市内には小中学校の古い建物もございますので、そういったものを調査して長期計画を策定した後には公表をしていきたいというふうに考えております。 ○副議長(神山敏雄君) 5番 岸本直也君。 ◆5番(岸本直也君) では質問の要旨(6)に進めたいと思います。お願いいたします。 ○副議長(神山敏雄君) 要旨(6)について答弁を求めます。建設部長 比嘉富士雄君。 ◎建設部長(比嘉富士雄君) 要旨(6)について、お答えいたします。ご質問の街路樹は、植栽後30年以上が経過しておりまして、高木となっているところであります。去った台風7号で高木1本が東江小学校側に倒木しました。このことを踏まえ、高木の剪定管理の必要性を感じているところであります。このことについて、管理者である北部土木事務所に問い合わせたところ、剪定作業を予定しているということでありました。 ○副議長(神山敏雄君) 5番 岸本直也君。 ◆5番(岸本直也君) 東江小学校前の緑のトンネルと申しますか、道路幅が狭い中で大木を植えるというのが、ガジュマルの木が適切かどうかという疑問もあるのですが、この木の枝が2階の窓にいったり、根っこが浄化槽にいったり、そういうふうな被害があるという周囲の方々の意見もございまして、市からも県のほうと調整をしまして、この対策、落葉対策をしっかりやっていただきたいと思っております。要旨の(7)に進みたいのですが、よろしくお願いいたします。 ○副議長(神山敏雄君) 要旨(7)についての答弁を求めます。建設部長 比嘉富士雄君。 ◎建設部長(比嘉富士雄君) 要旨(7)について、お答えいたします。東江中学校校門前のレンガ舗装につきましては、車いすや自転車の通行に支障を来している状態を確認しているところであります。この原因といたしましては、歩道として施工されていた場所に校門がつけかえされており、車両の通行が頻繁に行われれんが舗装が荷重に耐えきれなくなり、このような現状が発生しているところであります。今後、車両通行可能な工法での施工を検討しているところであります。 ○副議長(神山敏雄君) 5番 岸本直也君。 ◆5番(岸本直也君) 私も東江中学校のPTAの一員として感じたところなんですが、やはりこのれんが自体が弱いのかもろいのか、この区間だけが割れている状況でございます。生徒の中には車いすの子もいたり、そして朝夕、周辺の方々の散歩道として使われている道路でございます。また名護市役所の玄関の前もこのれんがであって、市民が滑って転ぶとかというようなことも多々あったかと思うのですが、やはりこの材質が適しているかどうか。そういうような状況がありますので考えていただきまして、変更ができればやっていただきたいというふうに思っております。きょう、東江区民の皆様が、たくさんの方が区の問題点を意識しまして参加したことを、改めてお礼を申し上げたいと思っております。これをもって岸本直也、一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○副議長(神山敏雄君) 5番 岸本直也君の一般質問を終わります。暫時休憩いたします。休 憩(午前11時6分) 再 開(午前11時17分) ○副議長(神山敏雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。21番 大城敬人君、一般質問を許します。 ◆21番(大城敬人君) 皆さん、こんにちは。議長のお許しがありますので、21番 通告に従い一般質問を行います。質問の事項に入る前に、きのうとけさの新聞の一面トップは、仙谷由人官房長官の「甘受発言」にかかわる記事になっています。官房長官の一連の発言は、沖縄に対する蔑視(べっし)であり、差別的発言に心の底から憤りを覚えます。名護市民の一人として強く抗議の意を表するものであります。皆さんも承知のように、きのう、きょうと撤回発言というのが出ております。県議会は、あす、官房長官の発言の撤回を求めて全会一致で抗議決議をするようです。官房長官の記者会見における「甘受発言」につながる一連の発言は、沖縄県民を愚弄(ぐろう)するものであり、官房長官の沖縄に対する認識は黙過できません。名護市議会としても、記者会見の発言の全面撤回を求める厳しい決議を、議会運営委員会でご検討くださいますよう提案申し上げます。よろしくお願いします。仙谷官房長官の発言に対する市長の見解を、ここで求めたいと思いますので、ひとつ答弁の最初にそのことからお願いしたいと思います。仙谷由人官房長官は、13日の記者会見で米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設について、「国民に安心を与えるような安保政策を実施しないといけない。県民にはまことに申しわけないが」これは新聞では括弧してあります。「(辺野古移設を)甘受していただきたい」と述べ、辺野古移設を受け入れるよう説得する姿勢を重ねて示したと報道されています。私が黙過できないと申しました問題は、きょう朝の新聞で「甘受を撤回した」とありますが、それだけで済むものではありません。この根底にある官房長官の認識そのものが問題であります。新聞記事を紹介して、その根底にある官房長官の問題意識を明らかにしながら、我々名護市としても対応すべきではないかということをご提案申し上げたいと思います。このように言っているんです、移設先が辺野古しかないとする理由についてです。「仙谷氏は、一朝一夕であすすべての基地を国外の他の地に移すというわけにはいかない」と説明、さらに「私の地元徳島も含め、自分のところで引き受けようという議論が国民的に出てきていない」と県外で受け入れの声がないことなどを挙げていると。けしからんじゃないですか、これは。仙谷由人官房長官は、けさの新聞に載っていますが、きのうの記者会見で「日米同盟深化の観点から米軍基地を沖縄に「甘受していただく」などとした前日の自身の発言を撤回した」と、撤回したというのは言葉だけなんです。その言葉だけだという根拠は何かと「全面的に基地を直ちに撤退するわけにはいかないので、その部分は沖縄の皆さんにお願いしなければいけないとの趣旨」で述べたと釈明した上で、「仲井真弘多知事らが反発しているなら撤回すると述べた」と、皆さん許せますか。断じてこれは許してはならないと思います。こういう認識でもって我々、鳩山前総理大臣が県民をだまし、そしてまた辺野古に回帰してきたという、ここがまさに沖縄に対する差別以外の何物でもないと、繰り返し私はこの壇上からそのように申し上げてきておりますが、これが非常に明らかになってきたのではないかと。後で説明しますけれども、そういうことで怒り心頭に来ておりますので、ちょっと興奮しているかもしれませんが、一般質問に移っていきたいと思います。それでは質問の事項1 はじめに。質問の要旨(1)第160回名護市議会定例会決議の執行について、議会代表と同行の市長が11月5日、日程を変更したことに関連して、国会記者クラブの記者と会見し、比嘉議長がアピールを行いました。「三役面会拒否」に対して総理大臣は国会で、公明党の遠山清彦衆議院議員の質問に対して、政府の対応について不適切だったと陳謝しました。このことについて市長の見解を伺います。これはきのう公明党の大城秀樹議員から、かなり厳しい指摘をしながらの一般質問が行われました。私も同感であります。この遠山議員の国会での質問を、私はラジオで聞いておりましてシタイヒャーと、あれだけ追及して政府に陳謝をさせたという点については、公明党の遠山議員にも感謝を申し上げたいと、もっとやってほしかったと。そこで私は、きょう皆さんのテーブルに実は議会決議執行報告書2010年11月4日から5日と題して、これを配付してあります。これは、実は先日の運営委員会におきましても、まだ議長との正式な文書を出していません。なぜかと申しますと、これはきのういみじくも大城秀樹議員が指摘されましたように、我々は一部執行をしておりますが、途中で帰ってきました。そのことについて皆さんに正式に報告を申し上げて、そしてそれをご理解の上、それをよしとするか否かという議論も運営委員会でしてもらわなければ正式な報告ができないものですから、そういうことできょうはこの場から説明申し上げ、この理解の上に立って運営委員会でそのご判断をいただきたいと、このように思うんです。したがってこれについての、これまで市長への質問もありましたけれども、当事者たる私、軍特委員長、運営委員会のほうで決まった代表として行ってまいりましたので、その件についてこの時系列、11月5日付けの名護市議会決議執行に関する報告書の中でかいつまんで、きのうの大城秀樹議員の疑問にも答えながら説明をさせていただきたいと思います。きのうも話しされましたように、午前5時、11月4日、3時から起きまして5時に名護市駐車場を出発しました。我々は、いよいよだなと思いまして、身も引き締まる思いで出ていきました。そういう形で、ここに書いてありますように玉城デニー事務所が1週間前から日程等についてやってまいりました。きのうの質問がありましたように、与党などの議員との、いわゆる協力を得られなかったのかということもありましたので、ここに書いてありますように、我々は照屋寛徳議員や、あるいは下地幹郎議員、そういう与党の方々の協力、あるいは瑞慶覧議員などの協力を得ながらずっと詰めてまいりました。しかしながら、後になってわかるわけですが、どうしてこの4日の日の朝から日程が入っていないのかと。これについて皆さんの説明で、その次にこの4日と5日の日程表を入れてあります。4日は全くなかった。5日になりまして、この日程表にありますように10時半に清水沖縄担当の統括官と、それから11時半からは北米局長と米国大使と防衛省ということがありました。そうした中でも、その三役ということについて我々は引き続きお願いしてまいったわけですが、ここに経過がありますように、いわゆる伊波前宜野湾市長は当初から辺野古への移設に反対だと言っても自民党、公明党の自公政府はお会いしてしっかりと話を聞いたと。しかしながら、このように門前払いのような形で政府の三役が全く意図的に会わないというのは、これは許せるものではないと。これまでになかったことだと言って下地議員からここに書いてあるようにありました。しかしながら私どもは名護市議会の代表として来ているわけですから、即座に「それならばだめだ」というわけにはいかないわけでありまして、そういう状況で慎重に慎重を期してやりました。したがって、ちょっと説明しますと、5日の日のいわゆる内閣府の沖縄担当の清水さんにお会いして文書を渡して記者会見をしたと。それからどんどん詰めていくのですが、ここに書いてありますようにどうも民主党本部で、党として対応するなという指令が出ているという情報が入ってまいりました。したがって、それであったとしても我々代表が来ているわけだから、お会いしてくれということで直接、枝野幹事長代理にお電話を玉城デニー議員からしてもらって、そして防衛省の副大臣にぜひ対応してほしいということで、瑞慶覧議員も防衛省で待っていたわけですが、これが枝野さんからだめだと。なるほどなと、結局は党が我々名護市の代表に会うなといった方針は、そこで我々はわかったわけです。そういう経緯が非常に残念でならない面もあるし、また議会の代表でもありますからどうしようかということで、大変議長とも慎重を期しまして我々は市民の税金でここに来ていると、執行しないで、一部執行したもののこのまま帰るというのはどういうものかと。しかし、我々は市民の大変大切な名護市議会の3分の2の議会の議決を持ってきたと。しかも重要な辺野古の問題に対する決議であると。このことが政府にそのまま通じないということであれば、我々が来た意味がどうなのかということなども議論をしまして、そうした結果、枝野さんからだめだといった段階でこれではもう望めないと、ほかの皆さんのです。そういうことで決断をしました。そこで議長、私、そして市長にも状況を十分に理解していただきました。照屋寛徳議員にも意見を仰いで、こういう結果になったわけであります。そして我々は、ここにありますように国会で記者会見をしました。これは国会記者クラブというのは、新しい衆議院会館、参議院会館に全部、各部屋に中継される。そのテレビのチャンネルを合わせれば、そこに我々の記者会見が全部出ることになっている。そういう記者会見をいたしました。こういう形でやりました。それぞれ意見を述べて、政府の対応を批判し、そういったことで我々としてはどうしてもこういう状況の中では変更せざるを得ないということで、皆さんのお手元に配ってあるように議長のアピールも準備しまして、そしてこのようなアピールをしてまいりました。さらに皆さんにご紹介申し上げておきたいと思いますのは、各大臣に我慢の限界という名護市の、これまで私もまとめたことはなかったんですけれども、名護市には「名護市と米軍基地」という資料があるんです。これには復帰前からの事件・事故が全部網羅されています。その中からSACO、1996年12月2日以降のSACO以後の事件・事故について、皆さんのお手元にあるように抜粋したんです。これは、記者会見でも説明させていただきましたが、政務官とかそういったところにも説明はしました。こういう状況で、今の辺野古というのは日常が大変なんだということを、よく理解をしてもらうということで、この資料をつくりました。そしてこれらについては、この事件の事実だけ、事故の事実だけということでカラーの写真資料をつくりまして、今、皆さんのほうに目次を出してあるようなカラー写真も全部添えて、そして参考にということで出したわけです。これを、帰ってきて文書を事務局が大臣に送付した折には、この資料も同時に送ってあります。そのことも踏まえて、私たちとしては非常にこういう民主党の、自公の政府でさえも反対だからといって会わないと言っていたものを民主党が反対だから、あるいはこの決議が白紙撤回ということだからと言って会わないというのは、これはもう民主主義を否定するものではないかと思うんです。民主主義というのは、賛成も反対もお互いに意見を交わしながら、また聞きながら、そういう対応をしてそこからいいものをつくっていくものだと思うんです。それを自分たちの意にかなわないからといって全面的に否定する、拒否するというのは私は許してはならないと思うんです。そういう点では、民主党の政府が示した限界は非常に問題だというふうに思います。したがって菅総理大臣が来るというのですが、県民は強く抗議をしていかなければいけないのではないかというふうに率直に思っています。そういうことで、この「はじめに」のところの説明は終わらせていただきますが、大変こういう形で市長当選以来、正式に政府に対して市長の意思を伝える機会であったはずですが、私どもの判断も含めてこのような結果になったことについて、市長の見解を求めたいと思います。質問の事項2 県知事選挙に関連して。要旨(1)11月28日執行の県知事選挙で「普天間移設は県外」を公約した仲井眞氏が当選されました。当然「辺野古移設」にも反対であることに間違いないものと理解します。「県外」を公約されたのだから稲嶺市長と普天間基地の危険性の除去・閉鎖、新たな基地は県内に造らせないとの認識で一致できるものと考えます。市長は仲井眞県知事と普天間基地の移設に係る名護市民の民意、県民の民意について、「辺野古への移設」反対で共通の認識を確認するため県知事への会見を申し入れることが求められています。市長の見解を伺います。既に新聞等で報道されましたように、先日、宜野湾市安里新市長と同席なされて知事にごあいさつに行かれたということなのですが、まだ十分に県知事の対応としての意思は通じていなかったのではないかと、今後どうなさるのか、ぜひ市民の意思を伝えていただきたいと思います。質問の事項3 基地問題関連。要旨(1)沖縄防衛局が求めていた米軍普天間基地移設に係る建設予定地周辺の現況調査への同意について拒否した件で、真部沖縄防衛局長は「関係法令にのっとり、しかるべき対応を検討する」と法的措置の対応を示唆したと報道しています。これらに対応するため、専門家等による研究をお願いすることを考えているのか伺います。(2)キャンプ・ハンセン基地の一部斜面部分の名護市有地の返還に係る名護市の対応について伺います。これは地元の渡具知武豊議員も前回、一般質問で取り上げられた問題ですが、既にこれは繰り返し名護市議会もこれまでに4度にわたる決議を行い、いわゆる我々は市民の利益にかなう基地の返還問題については一括返還をして、それを市民のためにどのようにやっていくかというならともかく、このキャンプ・ハンセンの一部の斜面というのは全く使い物にならない部分を返還するということで、繰り返し名護市議会はこれに対しては反対だということを決議してまいりました。名護市長としては、これについてどのように対応するのか、またしてきているのか、そのことについてお答えいただきたい。(3)平成20年10月24日、真喜屋区に米軍軽飛行機が墜落した事故で、被害農家の補償がいまだに解決していません。被害者の補償について名護市はどのような対応をしたのか経緯を時系列で説明してください。(時系列については資料として議会に提出してもらいたい)ということでありますが、一応これらについては既に2年が経過しました。これはどういうことかと申しますと、当初から、当時島袋市政でありまして、そのことが被害者の妥結、問題解決に至っていないという出発点の問題があったかと思います。これらについては真喜屋区のほうで頑張って、いわゆるコンサルタントという形で被害総額の積算を出したのですが、これらについて防衛局に提出する段階で被害者本人との合意というのが十分ではなかったというのがまず第1点あります。それから米軍は、乱暴にも自分たちが査定したもの以外は一切聞かないとしているんです、米軍は。その間、玉城デニー衆議院議員が、あるいは下地幹郎事務所がこの問題について防衛省等々との交渉などを続けてきておりますが、いまだに米軍は聞かないし、防衛局もこれ以上はできないんだとさじを投げています。このままでは、この被害農家の救済はできませんので、名護市として積極的に動いていただきたい。このように思います。質問事項4 老人介護施設羽地苑関連。要旨(1)9月議会、具志堅議員の一般質問に対する10月25日付け介護長寿課から回答がありました。回答2に関連する利用者が11月23日県立北部病院で亡くなりました。このことについて、詳細を説明してもらいたい。(2)羽地苑に関する問題で、沖縄県奥村福祉保健部長と羽地苑職員との話し合いがありました。その席上部長は、羽地苑の老人虐待などに関する通報と調査及び指導は第一義的には制度上、名護市にあるとの説明がありました。これまで名護市は、県に対して報告をしたとの答弁に終始しています。制度上の説明をしてもらいたい。責任のなすり合いは許されません。市は、羽地苑の事故に関する副市長の回答資料とは異なる方法による文書回答を今回しています。その理由について説明してください。これについては、名護市議会は、私はここで市長にも強く申し上げたいことがあります。市民が出した陳情書、これが議会で願意妥当で議決されました。そうすると、この陳情書は当然、市にかかわる問題については、これに対して名護市議会の全会一致の議決ですから、これを尊重していただいて、これに係る問題の解決に当たってもらわなければいけないわけです。民生教育委員会で掲げていた、出された羽地苑に係る4件の陳情書、これは去る6月議会で、全会一致で願意妥当で決まっています。しかしながら、いまだにこの問題についていろいろと問題があるということです。特に今回の利用者は亡くなられたのですが、これらについての質問については詳細をぜひ答えていただきたいと。こういう状況の中で、再質問でこれは具体的な詰めをしたいというふうに思います。質問の事項5 名護市の財産管理に関することについて。要旨(1)辺野古のゆかり牧場と名護市の契約に係る裁判の経緯を説明してください。(2)契約違反の財産管理運営が行われているのではないか。(3)ゆかり牧場から発生する騒音は、周辺農家、老人介護施設及び辺野古集落にまで及び地域関係者から騒音発生をとめてもらいたいとの苦情が寄せられています。名護市は、現地調査及び騒音測定を行っています。騒音測定データを資料として議会に提出してください。そして今後の対応策について説明していただきたい。(4)市道旭川線の道路改良について、担当課は現地を踏査し、地元の方々から説明を受けました。これからの計画についてお答えください。(5)数久田轟の滝駐車場では台風時、周辺山林斜面からの雨水があふれ、駐車場周辺は池のように水たまりになります。周辺の排水溝の改良が求められています。質問の事項6 卸売市場について。要旨(1)名護市青果物卸売市場の移転先についてということですが、この事項別に少し説明させていただきたいと思います。きょう、傍聴の方々がたくさん来ておられます。我々市会議員というのは、本来ならば行政が解決してくれるはずの問題が解決されない、そういうことで陳情が出され、あるいは要請が行われている。議会議員というのは、この市民の声を行政に反映させる場がこの議会なんです。ここを通じてしかちゃんとした公式に我々が物を言って、議事録に残して市当局の対応を迫る。先ほど来、東江区の問題を岸本直也議員が一生懸命やっておられたのですが、このように地元の問題も含めて我々は大きな問題も含めて、ここが議員の仕事の場でありますから、そういった点で我々がここで質問をする問題については、ぜひ真摯に受け止めて解決のための方策をしていただきたいと思います。今回いろいろと市民の声を聞く中で、あらかじめこの質問を時系列に説明する前に、少し申し上げておきたいと思います。市長は市民の目線で市政を進めていくと、非常に立派なマニフェストを発表されました。しかしながらここ23年間、市民無視の行政が行われてきたという面がありまして、市民の目線で行政を進めていく、市民の要求にこたえていくという市の行政の対応、これは部長、課長ではなくてもその現場でやっている人たちの対応というのが、もう一つ誠意が不足しているというか、謙虚に対応するという姿勢、真摯な姿勢が弱い。これから申し上げますいくつかの問題でも、このような対応がありました。したがって市長にお願いしますが、やっぱり市民の目線で行政を進めるという点で、職員の意識改革をしてもらわないといけないと思うんです。ほんとに市民の目線に立って、市民の声に耳を傾けてやっていかなければ、これまでお金が四百何億のお金が振りまかれた。しかしながら、その予算があったという実感を市民は受けてないと、持っていないと、これが今度の市長選挙に出たという論評もあるように、現実には行政を進めていく接点の部分で市民にこういったことなんですということの問題も含めて、非常に弱いのではないか。そういった点で、私はこれから若干の説明を申し上げますけれども、セスナ機の問題もしかりでありますし、羽地苑の問題でもしかりでありますし、これから申し上げますゆかり牧場の問題です。これは陳情書を議員諸公は見ておられますからいいのですが、ほんとにゆかり牧場の周辺というのは、広大な土地を持っているんです。そういう状況の中で、ちょっと前後しておりますけれども、まず聞いておいてください。ゆかり牧場の入り口がこのようになっているんです。闘牛王国、あるいはゆかり観光闘牛ドームなどとあります。ここで何が行われているか。先日、お願いしまして、騒音測定をこの上と、それから二見の里でやってもらいました。これが隣接農家の働いておられる所です。これが現在のゆかり牧場の状況で、ここは車がいっぱいありますが、ここで何が行われているかと。皆さん、この建物の下のほうでぐわーっと回るんです、乗用車が。それで、ここでキリキリっときしめいて、それからこのように体勢を整えて競争に出るわけです。この音たるや大変なんです。今度、陳情を扱う付託された委員会は、ぜひ現場でこの音を聞くと同時に、ぜひ調査、騒音測定もしていただきたいと、こういう状況にあるんです。これが、実は皆さんびっくりしないでください。ここのゆかり牧場は、1968年42年前に契約されているんです、旧久志村と。名護市になってからは1975年なんです。その契約書には、久志村の時代は10年期間、5年ごとに見直すということであったのですが、これだけしかないのかなと今、疑問に思っているのですが、今の契約書は昭和50年5月28日につくられているんです。1年後にはこの契約を解約すると、更新すると、そういうふうになっているんです。そうすると、現在いろいろな問題がここで発生している。これは、この契約違反になってくるのではないかという問題があるんです。例えば、今、豚を飼っています。この自動車は契約の中には入っていないです。この契約の中には闘牛場、レストラン及び附帯施設だけなんです。そういう形でやられておりまして、これらについては第9条には「甲は、乙が次の各号の一に該当する場合は前もって報告しないで解約する」ということが書かれております。だからそういった状況の中で、これまでどのように名護市は財産管理上、ゆかり牧場と対応してきたのか非常に疑問なんです。これだけ市民が陳情書で、読み上げる時間はないのですが、ほんとに周辺地域の人たちは大変です。辺野古までも聞こえるし、二見の里のお年寄りは大変だろうと思うんです。こういう状況にあります。そこでこの前、東恩納琢磨議員が質問したときには、まだでき上がっていなかった騒音測定問題ですが、このように騒音が地元の陳情書を出した方々の要請を受けて測定したんです。その中でやりまして、時間はないのですが、そういう形で90デシベルまでいっていると。そういうことがありました。そういうこともあって、これはどのように善処をするのか、お伺いしたいというふうに思います。それから市道旭川線、これはもうひどいです。これが車道なんです、皆さん。車の通る道です。秀樹議員とか、一隆議員というのは運転の指導をなさって専門ですが、こんな道路を道路といいますか、これが名護市の道路です、これが。これは陳情書も出ておりますが、皆さん、排水溝がないために草のない所などは1メートル以上、こういう溝が侵食されて穴があいたままです。この草の、ここに何があるのかわからない。こういう状況がずっと放置されている。それから轟の滝、これは現場に行ってきて見ていると思います。それから6番目の、実はドームの関連した問題です。これも市民の目線の問題でいうと、大きな問題があります。いわゆる今回提案されるドームの移転については、駐車場が条件にあったのですが、駐車場はいわゆる卸売市場なんです。卸売市場は現在22年になります。しかもここの業者は、25の業者が入っております。そしてこの業者が配達しているお店は142店にまたがるんです。それから病院だとか、給食センターとか53の施設があるんです。そういった所にやっているその移転の問題は、今、進んでいません。ところが、今回ここに、皆さん、あの宇茂佐にこんな広大な広場ができた。見てください。ドームをつくるのはもったいなくないですか。ここに、ほんとにマリンスポーツのメッカにしたら、どんなにすばらしいのができるかと思うんです。これが今、提案はこれからやられますが、まずこういう形でここにやられていくと。そういう状況の中で今回、そこで11年間営業を、マリンスポーツの仕事をしてこられた方が立ち退きを余儀なくされている。これはきのうで完了しました。その間、1,700名の署名でこの業者の経営を維持していく。マリンスポーツの皆さんが1,700名の署名を市長に出して、これからの営業の維持ということも求めているんです。しかし今、お先真っ暗です。名護市は北農も説得し、北農有地に移転することも、北農はオーケーしている。ところが宇茂佐区がだめだという。これに対して名護市も責任を持って説得する必要があるだろうと。そういったことが十分できない、それでどうなるのかと。11年間ここで経営してきた人は簡単に退いたけれども、では卸売市場の人たちはどうなっていくのかという問題もあるんです。そこにはまだ土地を取得していない県の無料の土地もあるんです。そういった形でもってやってきたわけですが、きのうの段階でこの業者の皆さん、マリンスポーツの皆さんが協力して、ほんとに汗だくになって、きのう撤去のすべてを完了しました。完了する際に、非常に我々が疑いたくなるような発言があります。要するに、これを少しでも怠れば契約履行が来年度になるよといった、これだけ努力して頑張っている者に対して言う言葉ではないんです。これは、この前も問題にしましたが、いわゆる現在、国保税や税金を滞納して、どうしても苦しくて払えないと。こういう人たちに対して差し押さえをしたあげくに、大変だと言った人に「このぐらい差し押さえをしても死なないだろう」という暴言を吐いた職員もいるんです。これは副市長が前面に出て家族に謝罪をして終わっておりますけれども、こういう対応でほんとに市民の目線で市政ができるのかと、私は非常に危惧しています。このまま4年間推移したら大変なことになる。一日も早くその市民の目線という内実を、市長先頭となってやっていただきたいということで質問は終わりますが、答弁は一問一答、事項ごとにお願いします。初めてやるんですけれども、岸本直也議員も初めてだったのかトゥルマルーしますけれども、私も初めて一問一答、事項別というのをやったことがありませんので、当局のほうは時間も24分しかありませんから、ひとつ的確に答えていただきたいとこういうふうに思います。 ○副議長(神山敏雄君) 質問者より一問一答、事項別の申し入れがございますので、当局はそのように取り計らいをお願いいたします。市当局の答弁を求めます。暫時休憩いたします。休 憩(午前11時54分) 再 開(午前11時55分) ○副議長(神山敏雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。市長 稲嶺進君。 ◎市長(稲嶺進君) 事項別にというよりも、1と2は私で残りは部長がということにもなりますので、そのままさせていただいたほうがいいかなと思っております。まず、議長それから軍特委員長、私の3名で東京行動を起こしたときのことですが、これについては大城敬人議員から詳しく説明はありましたので重なるようなことは申し上げませんけれども、おっしゃったように三役に直接会ってお話しをしたり、あるいはその意見書を手交したりというようなことはできませんでしたけれども、記者会見をすることで我が名護市の立場、あるいは議会が議決したこと等をマスコミを通して、メディアを通して全国に知らしめることができたという一つの成果はあったのかなというふうに思っております。さらに遠山代議士の質問によって、首相が陳謝をし、不適切をも認めたというようなこともありましたので、記者会見をして訴えたということは、これも一つの効果と言えるのではないかというふうに思っております。残りのまた議会としての意見書、あるいはその決議書の取り扱いについては、これからまた議会のほうでもお考えいただきたいと思っております。それから「甘受発言」のこともございました。ほんとにこれについては、けさの新聞でも私のコメントが出ておりますけれども、ほんとに全く理解ができると言えるものではないです。いわゆるその官房長官自身の出身地の徳島県をはじめ、全国が受け入れる所がないから、沖縄は受けてほしいと。こういうようなことですが、先ほど「甘受」の説明もありましたけれども、逆らわないで快く引き受けてほしい、受けよという、そういうことです。これは、いわばお上には逆らわずにというようなことだったとすると、とんでもない話であります。さらに、今年2010年のこの1年の沖縄で行われた主な選挙では、ほとんどが県外移設を訴えて当選をしたというような経緯があります。これからしても、県民の意思ははっきりとそれで示されていると思うんです。それでもなお、あのような発言があるということは、やっぱりその政府の言動、あるいはその認識というのは県民に対する、あるいは沖縄に対する偏見、あるいは差別的な態度のあらわれ、あるいはその証左かなというふうに思わざるを得ません。それから知事にお会いして、ということについては、12月6日に宜野湾市長と一緒にお会いをして、公約をしっかり守って県外移設を強く求めてほしいと。こういうふうなことを申し上げてまいりました。そのときも「県内はない」とおっしゃっていましたので、そのことをしっかりとやってほしいと。ただ、ちょっと気になったのは、その中で同床異夢の話がありましたので、これについては、ちょっと理解に苦しむところではありますけれども、しっかりと公約を守って一緒に頑張りましょうというふうなことは申し上げてまいったところでございます。 ○副議長(神山敏雄君) 21番 大城敬人君。 ◆21番(大城敬人君) よくわかりました。ありがとうございました。次に事項3。 ○副議長(神山敏雄君) 事項3についての答弁を求めます。政策推進部長 玉城政光君。
    政策推進部長(玉城政光君) では私のほうから事項3の基地問題について、答弁をさせていただきます。まず質問事項3の要旨(1)のほう、防衛局からの現況調査拒否の件ですけれども、この件につきましては今後、沖縄防衛局の対応内容を確認した上で、必要に応じ専門家等への対応なども考えていきたいと思います。それから質問の要旨(2)のキャンプ・ハンセン基地の一部斜面部分の返還の件でございますが、この件につきまして土地所有者及び関係区等の意向を踏まえ、市として平成22年11月にキャンプ・ハンセン東シナ海側斜面の継続使用について、沖縄防衛局へ要請をしたところであります。今後、沖縄防衛局と米側の調整状況等を見ながら、対応を見ながら検討していきたいと考えております。それから次の質問の要旨(3)の米軍軽飛行機墜落事故の補償の件ですけれども、これはさきに配付した資料のとおり補償調整が行われており、既に3名の方につきましては損害補償が済んでおります。残り1名の方につきましては、継続し補償交渉が行われており、補償に係る明細等については現在協議中であることから、提供することができないということであります。 ○副議長(神山敏雄君) 21番 大城敬人君。 ◆21番(大城敬人君) これは公にしないといけない問題であるわけですが、沖縄防衛局の時系列の説明の中で被害者本人からの補償要求を受理したという箇所があるんですけれども、これらについては皆さんの時系列の説明の中にもこの日付けの問題がないんです。それで平成20年11月19日の問題ですが、これが載っていないんです。それで、その辺のことについて、どうして聞き出せないのか、その辺についてもう一つお答えいただきたいと。それからコンサルタントには、もう既に謝礼は払っているのかどうか、その辺は掌握しているのかどうか、お答えください。 ○副議長(神山敏雄君) 政策推進部長 玉城政光君。 ◎政策推進部長(玉城政光君) 先ほども答弁しましたように、真喜屋区に対してその詳細について資料提供をお願いしているところですけれども、今はまだ残り1名については協議中だと、そういうことから資料提供できないということであります。それからコンサルに支払いをされているのかどうかということについては、まだ確認をしておりません。 ○副議長(神山敏雄君) 21番 大城敬人君。 ◆21番(大城敬人君) この問題については、もう2年もなるわけです。それで当初から、いわゆる被害者、当事者との請求の問題についての話し合いが十分には行われていないんです。したがって、被害者の要求した損害の中身と防衛局に出された中身にかなりの乖離(かいり)があるんです、金額にしても。その辺のことについては今後、精査をしていただきたいと思うのですが、いかがですか。 ○副議長(神山敏雄君) 政策推進部長 玉城政光君。 ◎政策推進部長(玉城政光君) このセスナ機墜落事故の補償の件については当初、真喜屋区の中に被害対策委員会を立ち上げて、その対策委員会とやると。個々の被害補償の交渉はしないということで、市はその調整をしてきたところであります。そういう中において、区の被害調査、補償委員会といいますか、その委員会とは既にコンサルを通じて調整をされたものだということで、その後について補償が3名は終わったけれども、お一人についてはまだ本人が納得していないということのようでありますが、そのことについては防衛局のほうが引き続き誠意を持って調整をしているというふうに聞いております。 ○副議長(神山敏雄君) 21番 大城敬人君。 ◆21番(大城敬人君) それでは事項の4。 ○副議長(神山敏雄君) 事項4についての答弁を求めます。健康福祉部長 宮城秀樹君。 ◎健康福祉部長(宮城秀樹君) それでは質問の事項4について、お答えいたします。先日の具志堅徹議員のほうにも答弁いたしたことでございますが、当該利用者は9月13日に最初に病院を受診し、9月19日に発熱があったことから病院受診をしたところ、細菌性肺炎と診断され入院中、回復と悪化を繰り返しながらお亡くなりになったと伺っております。次に要旨の(2)でございますが、制度上の役割といたしまして経営など、法人に係る一般的監督権は社会福祉法に基づくもので沖縄県にございます。また虐待防止法におきましては、まず市が対応することとなり、施設等からの報告聴取、立入検査などの指導、監督を行い、さらに県に報告することにより、県では施設設置者への立入検査、改善命令等の行政処分ができることとなっております。本市といたしましては、それぞれの権限関係に基づき県と連携を図りながら対応をしているところでございます。次に10月25日付け、市の担当が作成した議会への報告書についてでございますが、羽地苑からの回答、消防本部での救急搬送の日時等の確認及び羽地苑の職員から聞き取りをした内容をもとに、担当課において個人情報に配慮した形で作成したものとなっております。 ○副議長(神山敏雄君) 21番 大城敬人君。 ◆21番(大城敬人君) この詳細について説明を求めたのですが、具志堅徹議員にも答弁があったかと思いますが、実はこの報告書を見ますと利用者本人がプラスチック製スプーンをかみ、離さなかったという点で、これはどういう状況で起こったか掌握していますか。 ○副議長(神山敏雄君) 健康福祉部長 宮城秀樹君。 ◎健康福祉部長(宮城秀樹君) 市で確認しているのは、3時過ぎのおやつのときにプラスチックスプーンで、おやつ介助をした際に発生したと聞いております。 ○副議長(神山敏雄君) 21番 大城敬人君。 ◆21番(大城敬人君) 職員監視のもとで行われたのですか。 ○副議長(神山敏雄君) 健康福祉部長 宮城秀樹君。 ◎健康福祉部長(宮城秀樹君) 介護職員がゆっくり利用者の口をあけて、そのプラスチックを取って…。 ○副議長(神山敏雄君) 暫時休憩いたします。休 憩(午後0時8分) 再 開(午後0時9分) ○副議長(神山敏雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。健康福祉部長 宮城秀樹君。 ◎健康福祉部長(宮城秀樹君) 介護職員が対応したというふうに聞いておりますが、場所等については確認しておりません。 ○副議長(神山敏雄君) 21番 大城敬人君。 ◆21番(大城敬人君) 休憩してください。 ○副議長(神山敏雄君) 暫時休憩いたします。休 憩(午後0時9分) 再 開(午後0時14分) ○副議長(神山敏雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。21番 大城敬人君。 ◆21番(大城敬人君) これらについては名護市議会の陳情書に対する、部長、部長が病気になる前に話し合いがあったわけですから認識されていると思うんですが、名護市議会の議決がこうですという説明もしましたよね。そういう状況の中で、こういう問題が起こっている。今の説明は一応、十分な説明できない、今のままでは。したがってこれは羽地苑のこういう状況はどうだったかと、民生教育委員会も含めてこれは調査をしないといけないだろうと思うんです。なぜならば、こういったことが発生したときは保険者である名護市、保険者と市が同一番地であれば、そこに報告しないといけないということはちゃんとうたわれているわけです。したがって、これらの問題を、きょうは詳細を説明してくれと言っているのですが、これができないようでは我々はしっかりと羽地苑の担当者から聞かないといけない。人一人亡くなっているんです。いいですか、お答えください。今さきのことについて答えてください。 ○副議長(神山敏雄君) 健康福祉部長 宮城秀樹君。 ◎健康福祉部長(宮城秀樹君) 詳細にというふうなご指摘で、先ほど答弁した内容にとどまったということは、あと、医療のほうに、病院のほうになってくると。あとは個人情報の問題であったり、市のほうがそこまで立ち入れるのかどうかというふうなところもございまして、市のほうではそこまでだろうということで、そこまでが詳細というふうな説明になっているところでございます。 ○副議長(神山敏雄君) 21番 大城敬人君。 ◆21番(大城敬人君) 羽地苑では聞くところによると、いわゆる虐待も含めてと私は理解していますが、きのう県の職員と話しをしてきたのですが、施設の重要なことについては、報告など必ず施設長などにやらないといけない。これは当然ですね。しかしながら法律上は、いいですか、こういう問題についての通報を職員はやらなければいけないとなっているんです。このことの問題が、その情報に対する苑における規制等を非常に厳しくすると、本来やらなければいけない通報ができなくなる。これがあるのかどうかということも含めて、私は調査したいと思います。したがって今のは医療問題ではないので、かみ砕いた状況はどうだったかということが十分に説明されませんので、一応これはこれで終わっておきたいと思います。それからこの前、一般質問で取り上げました骨折の利用者がおりましたが、この利用者は、当日は定員オーバーのところにあるやに家族関係者から聞いておりますが、こういうことがあるんですか。ちょっと休憩してください。 ○副議長(神山敏雄君) 暫時休憩いたします。休 憩(午後0時18分) 再 開(午後0時19分) ○副議長(神山敏雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。健康福祉部長 宮城秀樹君。 ◎健康福祉部長(宮城秀樹君) ご指摘のとおり、定員オーバーのある期間というのはあったというふうに聞いております。 ○副議長(神山敏雄君) 21番 大城敬人君。 ◆21番(大城敬人君) これについても沖縄県と話しをしました。要するに羽地苑は沖縄で初めてだと思うのですが、ショートステイとデイサービスの複合施設ということになっておりますから、そこで定員の問題、扱いについてどういうふうに理解をするかということで後日、県と話し合うようになっておりますので、今の答えでとどめておきたいと思います。後日、これについては十分なる調査をしていきたいということで、5のほうをお願いしたいと思います。 ○副議長(神山敏雄君) 事項5、6について答弁を求めます。企画総務部長 山里將雄君。 ◎企画総務部長(山里將雄君) それでは事項5のほうの要旨(1)(2)(3)について、お答えいたします。まず要旨の(1)でありますけれども、これまでゆかり牧場の件ではいろんな問題が発生しているということで、この場でもいろんな議論、ご指摘もいただいているところでありますけれども、裁判につきましては、これまで名護市とゆかり牧場との間で裁判が起こされたということはございませんでした。それから要旨(2)についてですけれども、当該地でのオートレース場としての使用は平成6年ごろから行われておりまして、朝日産業合資会社との賃貸借契約での使用目的の牧場及び闘牛場、レストラン等以外での土地使用であり、また市の承認を得ていない土地使用であるというふうに考えております。貸し主に対しては、平成6年11月30日付けで土地の目的外使用禁止を通告して以来、契約目的用法違反の警告をこれまで再三行っております。それから(3)でありますけれども、これまで2回、二見配水池タンク施設内及び二見の里敷地内において午前9時から午後5時までの間、騒音測定を実施しております。1回目は11月27日、沖縄モーターフェスティバル2010の予選日に実施をしております。2回目は12月2日に平日の状況を確認するために実施をしております。3回目は12月19日に予定をしております。この日は毎月第3日曜日に開催されている、いわゆるジムカーナイベントが予定されている日であります。騒音データにつきましては、現時点では測定の途中であり、すべての測定が終わりましたら、結果を取りまとめるという予定であります。今後の対応につきましては、騒音測定の結果を踏まえて顧問弁護士にも相談しながら解決策を検討していきたいと、そういうふうに考えております。 ○副議長(神山敏雄君) 建設部長 比嘉富士雄君。 ◎建設部長(比嘉富士雄君) 事項5、要旨(4)について、お答えいたします。当該路線は起終点ともに名護運天港線に接続する延長約4,200メートルの2級市道として位置づけた路線であるものの、かつての幹線道路の性格が名護運天港線の開通とともに農道としての性格が増している道路でもあります。整備につきましては、道路整備プログラムにおいて当該路線が長期整備路線として位置づけられておりますことから、対応する年度で取り組んでいきたいと考えておりますが、他事業での採択も見据え、今後、対応していきたいと考えているところであります。しかしながら道路の状況から劣化のあるアスファルト路面や路肩が十分ではなく、交通に支障を来す箇所については必要な措置をしていきたいと考えております。 ○副議長(神山敏雄君) 産業部参事 平良芳一君。 ◎産業部参事(平良芳一君) 数久田轟の滝の周辺の排水溝の改良ですけれども、これについては区とも調整を図りながら関係課とも調整を図って対処していきたいと思っております。質問の事項6の青果物卸売市場の移転先については、仮設市場の移転については公園用地に立地しておりますので、これまで使用者に対して公園整備の進捗状況を説明し、移転の必要性について理解を求めてきて現在、担当の部署と移転先について検討している段階であります。 ○副議長(神山敏雄君) 21番 大城敬人君。 ◆21番(大城敬人君) 5のゆかり牧場の問題については、これは非常に内容もあるんですが、陳情書が出ている周辺農家の皆さんと関係市当局、ぜひ実態を掌握するために話し合いをして、しかるべく弁護士等の措置については話し合いを持つべきだと思うんです。それに加えて市道旭川線も非常に周辺の皆さん、ご苦労なさっていて陳情も出ています。これらの周辺の市民ともちゃんとしたしっかりとした話し合いをしてほしいと。それから名護市青果物卸売市場に関係しての、今のドームをつくるための立ち退きをされた方との契約履行については速やかにやっていただきたいと思いますが、この件については答えてください。 ○副議長(神山敏雄君) 建設部長 比嘉富士雄君。 ◎建設部長(比嘉富士雄君) 現地を確認しておりますし、契約は履行していきたいと思っております。 ○副議長(神山敏雄君) 企画総務部長 山里將雄君。 ◎企画総務部長(山里將雄君) 議員のおっしゃるとおり、これは地元と実際に、それでいわゆる迷惑をこうむっている方々とかと意見をしっかりと交換しながら、今後の対応をしていきたいというふうに考えております。 ○副議長(神山敏雄君) 21番 大城敬人君。 ◆21番(大城敬人君) 23年にわたる市民不在の行政の中から、このようにいっぱい問題が山積していると。それを速やかに解決していかなければ稲嶺市長の2期目はないと、そういう覚悟の上で速やかに問題解決をしていただくことを要望いたしまして、しっかりと市民との対話を進めていただきたいと。お願いします。以上で終わります。 ○副議長(神山敏雄君) 21番 大城敬人君の一般質問は終わります。暫時休憩いたします。休 憩(午後0時26分) 再 開(午後1時30分) ○副議長(神山敏雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。18番 神山正樹君、一般質問を許します。 ◆18番(神山正樹君) 皆さん、こんにちは。お昼も済ませて一番眠い時間帯になるかと思いますけれども、おつき合いのほどよろしくお願いします。仁の会、18番、議長のお許しが出ましたので、一般質問をさせていただきたいと思います。本題に入る前になんですけれども、大城敬人議員のときには傍聴席はたくさんいたんですけれども、一人もいなくなりまして、これからお話しすることはぜひ新聞記者も一人、二人いてもらいたかったというふうに思っております。本題に入る前に最近の国政について、自分なりの所見を述べさせていただきたいと思います。まず内政についてでありますけれども、政府与党の要人の相次ぐ失言で政治倫理審査会における招聘(しょうへい)決議の問題、それからそういった問題で民主党の分裂にも発展する勢いであります。その様相を見せているだけにとどまらず、官房長官等の問責決議へと続くものだと推測されます。国民不在の国会審議のあり方に国民からすると与党、野党とも党利党略に終始しているように見えているのではないでしょうか。特に現政権下において、子ども手当、法人税率5%引き下げで政権維持を図ろうとするものの財源不足をどこから伴うのだろうか、国民に大きな期待を持たせた事業仕分けによる天下りの廃止、特別会計における埋蔵金とまで言われた積立基金の財源化、そのすべてがパフォーマンスに終わった感があります。また国会議員の削減の議論も一向に進んでいないことや1994年にコーヒー一杯分の政治として制定された政党助成法により、赤ちゃんからお年寄りまで国民一人当たり250円の税金から政党交付金が約319億円以上のお金が政党に支払われております。その使い道はほとんど制限がない、いわゆる「つかみ金」と言われているものでございます。国民から言わせると、まず天下りの廃止、特会の積立金の取り崩し、国会議員の削減、政党助成法の廃止に伴う政党交付金の廃止等々で財源を確保した後、それでも財源不足が生じるなら、きちっと国民に説明を行い増税の審議をしてもらいたいという思いがあるのではないかと思っております。外政についてでありますが、尖閣・北方の領土問題をはじめ、普天間飛行場の移設にかかわる合意問題等々多くの課題を抱える中で、私が一番関心を持っているのは今定例会に陳情書も提出されているTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)へ参加するかという問題です。これは、日本はこれまでFTA(自由貿易協定)、EPA(経済連携協定)において農業品目の米・麦・砂糖等の一部を除外した形でFTA、EPA協定を結んできました。それには我が名護市議会も参加を反対してきた経緯はあります。しかしFTA、EPA協定で日本の立場はどのようになっているのか検証し、国民に知らせるべきだと考えます。理由としては、日本の工業製品の関税が高く、韓国は完全撤廃で製品を輸出している結果、韓国製品が安く買うことができることから日本は韓国に抜かれる事態となりました。これは今後、自動車産業も近い将来、韓国に抜かれることになると思います。農業でいえばFTA、EPAにおける一部除外品目を設定し締結したものの、日本農業がどのように変わったのか、これも国民にしっかり説明をしてもらいたいものです。このような中で、今回のTPP参加問題は一品目たりとも除外は認められないことで、日本はオブザーバー参加も認められておりません。TPP参加にもろ手を挙げて賛成するものではありませんが、内閣府、農林水産省、経済産業省の試算に大きなずれが生じている現在、日本としてどうしていくべきか、日本経済が経済的鎖国国に陥る可能性も秘めていることから正念場とも言えると思います。議員諸公は、今の国政をどのように考えているのでしょうか。まずTPP問題におきまして、内閣府が発表したものではGDP2.4兆円から3.2兆円に増える。農林水産省では農業関連、環境面で合計11.6兆円、340万人の失業、食料自給率が40%から14%へ、経済産業省においてはTPPに参加しないと2020年までに10.5兆円の減、81万2,000人の失業と試算されております。中身としては、なかなかどれをもとに試算されたかは定かではありませんが、いずれにしても日本国としてどのように向けていくのか正念場を迎えているというふうに思います。それでは通告に従い本題に入らせていただきます。質問の事項1 障害者自立支援法について。質問の要旨(1)障害者自立支援法から障がい者総合福祉法(仮称)への動きについて以下のとおり伺います。ア 本年4月から見直しされて「障害者自立支援法における利用者負担の基本的な枠組み」によって応能負担の第一歩として利用者負担の軽減が図られてきましたが、去る11月18日の衆議院本会議で可決された「現行の1割から支払能力に応じた負担を求めるよう変更する障害者自立支援法の改正案」との違いを伺いたいと思います。イ 障がい者総合福祉法(仮称)が2013年8月をめどに施行されるとの話がありますが、本市の取り組みをお聞かせください。また、障害者自立支援協議会の取り組みもあわせてお聞かせください。質問の事項2 保育行政について。質問の要旨(1)政府方針として幼稚園・保育所を廃止して新設の「こども園」として各制度の機能を一本化する計画が発表され、2013年度以降整備が整った所から順次移行するとしていますが、本市の考え方を伺います。質問事項3 消防・救急行政について。質問の要旨(1)名護市の消防・救急業務において違法駐車により、業務遂行上、支障を来すような場所がありますが、把握しているでしょうか、お聞かせください。質問の事項4 行政財産の活用について。質問の要旨(1)現在、産業部で市民に農地を貸し付ける市民農園の取り組みを行っていますが、その他の行政財産を企業広告等に活用させて、その貸付料を目的使用してはどうか、考えを伺います。以上、一般質問とし、二次質問につきましては自席より事項ごとに行いたいと思いますので、議長の取り計らいをお願いいたします。 ○副議長(神山敏雄君) 質問者より一問一答、事項別の申し入れがありますので、当局はそのように取り計らいをお願いいたします。市当局の答弁を求めます。健康福祉部長 宮城秀樹君。 ◎健康福祉部長(宮城秀樹君) 質問の事項1の要旨(1)のア、イについて、お答えいたします。まず改正案との、現行自立支援法とそれを改正する法律のことと思いますが、その違いについてでございますが、障害者自立支援法の利用者負担につきましては、サービス等に関する費用の1割負担、応能負担となっておりますが、障害者自立支援法における利用者負担の基本的な枠組みによって利用者負担の軽減が図られ、平成22年4月からは非課税世帯においても無料となっており、実質的に負担能力に応じた負担になっております。これは平成22年12月3日に可決成立いたしまして、12月10日に公布され、その文書が先日、市のほうにも届いております。改正される法律は、非常に長い名前でございまして「障がい者制度改革推進本部等における検討を踏まえて障害保健福祉施策を見直すまでの間において障害者等の地域生活を支援するための関係法律の整備に関する法律」というふうな長い名前がついておりまして、公布されております。その中で、特に議員ご指摘の現行の1割から支払能力に応じた負担を求めるように変更する内容についてでございますが、少し説明いたしますと、これまでは議員おっしゃるように類似の対策によって負担上限額が大幅に引き下げられており、実質的に負担能力に応じた負担になっているが、法律上は1割負担が原則とされてきていることが課題となっておりました。それを改めるという意味でも法律上、いわゆる法律において負担能力に応じた負担が原則であるということを明確にし、いわゆる非課税世帯等については無料に、法律のほうで規定していくというふうな形をとって明確にしていることでございます。続きましてイの障がい者総合福祉法(仮称)が施行されるということがございますが、これまでそれに対する市の取り組み、それから自立支援協議会等の取り組みについてでございますが、障がい者総合福祉法、これは仮称でございますが、取り組みにつきましては厚労省や内閣府のホームページ等により情報を収集しているところでございまして、内容についてはまだ十分な中身となって、形となっていないというのが現状でございます。それから名護市の障害者自立支援協議会の活動の取り組み状況でございますが、平成19年度に設置いたしまして平成21年度の取り組みについては障害者自立支援協議会を1回持ちまして、協議会を補助するために設置している相談支援専門部会、連絡会も含んでおりますが、12回開催しております。子ども支援部会を1回、それから住宅支援専門部会1回を開催してまいりました。障害者自立支援協議会においては、各相談支援専門員や各専門部会からの課題や今後の取り組みについて協議し、関係機関との連携が円滑に行われ新しい事業を開始しております。子ども支援専門部会から発達障がい者の拠点整備事業を、住宅専門部会からは障がい者の住まいの課題としてアパート等の賃貸について諸条件から困難な事例があり、住居サポート事業を開始することができたと認識しております。平成22年度は引き続き相談支援や専門部会を充実させ、障がいのある方が地域で安心して生活できるよう取り組んでまいりたいと考えております。 ○副議長(神山敏雄君) 18番 神山正樹君。 ◆18番(神山正樹君) それでは二次質問をさせていただきたいと思います。質問の事項1の障害者自立支援法についての要旨ア、イについてなんですけれども、先ほど部長の話していたことは、実際4月1日からの応能負担ということで、あとは法律上のものだと。法律をまだ変えていなかったんだということで理解していいのか。それで、今現在4月1日から障害者自立支援法における利用者負担の基本的な枠組みということで、これはホームページから拾ったものですけれども、その分、低所得者、非課税世帯には大分ありがたいというか、その分が無料化されたという状況になっておりますけれども、これは単なる法律の整備ということでとらえていいのか。もう1点はイのほう、実は11月28日、29日、福島県郡山市のほうで全日本手をつなぐ育成会の全国大会がありまして、私もその大会に参加をしてまいりました。その中で一番課題となっているのが、今後、施行されます障がい者総合福祉法、あくまで仮称なんですけれども、その中では今、入所施設にいる障がいを持っておられる方々を地域社会へ戻しましょうと。その中で、先ほど部長もおっしゃっていましたアパート、アパートのみならず一軒家でも構いませんけれども、そういったところが借用しづらいと。つまり障がい者に対するまだ認識がない、理解を得られていないという状況の中で、そういった意見は全国から寄せられているというところにあります。かなり厳しい現実ではありますけれども、部長がおっしゃっていました障害者自立支援協議会の中で住宅専門部会が1回開かれております。その中でアパート問題の関係について、どういったことが挙げられたのか、お聞かせ願いたいというふうに思います。 ○副議長(神山敏雄君) 健康福祉部長 宮城秀樹君。 ◎健康福祉部長(宮城秀樹君) 先ほどの利用者負担の規定の見直しの部分でございますが、法律は施行されました。施行されて、平成24年4月1日までの間に政令で定める日から効力を発するということになっておりまして、政令というのがまだできていない状況になります。ただ、これまでは段階的に法律ではなく、先ほども申し上げましたように負担割合をその対策の中で下げてきておりまして、今度は法律上で、そういう課題がありましたので、法律上で応能負担ということで低所得者層は無料になるというふうに考えていけると判断しております。グループホームにつきましても、今回の法律改正の中で地域における自立した生活のための支援の充実ということで、これも平成24年4月1日までの間の政令で定める日からの実施になりますが、その中でもグループホーム、ケアホーム利用の際の助成を創設するというふうになっております。それから、本市の障害者自立支援協議会の中で住宅支援専門部会についても開会して議論を深めているところでございます。その中でやっぱり議員おっしゃるように住宅を貸す場合に、まだ抵抗が多いということです。その中で何でしたか、いわゆる不動産業を営んでいる方もその協議会の中に入っていただいて、そこの面からも支援していただくというふうな形をとって、地域住民がそういう方々を受け入れてもらえるような形につくっていかないといけないということで、議論を進めているところでございます。 ○副議長(神山敏雄君) 18番 神山正樹君。 ◆18番(神山正樹君) 住宅専門部会における話し合いの中で、不動産業も含めて参加していただいているというふうにお聞きして、大変心強い思いがあります。グループホーム、ケアホームの住宅、アパート、それから一軒家等々を借り受けをして、そのグループホーム、ケアホームに利用したいということで県のほうからその事業概要、交付要綱、実施要綱等々が出ていて、これが実施年度が平成22年から平成23年度、移行促進事業の年度がそのようになっている状況にあるんですけれども、今現在、名護市として、グループホームは名護市内に今6カ所ぐらいあるんですか、ケアホームがまだ1件もございません。そのケアホーム等について、何か相談を受けられているのかどうか、お聞きしたいと思います。 ○副議長(神山敏雄君) 社会福祉課長 本山健次君。 ◎社会福祉課長(本山健次君) 今、質問されたケアホームとグループホームが同じような取り扱いの中でグループホーム、ケアホームというふうな言葉で使われていますけれども、ケアホームのほうは生活共同介護といって介護のほうをケアホームと言って、それから共同生活援助のほうをグループホームと言っています。つまり介護のほうがちょっと重度のほうになっていまして、その同じ施設の中でグループホームと呼んでいますけれども、その中で同じような中で介護の必要な人をケアホーム対象ということで支給の方法が少し違うという解釈になっています。ですから、特にグループホーム、ケアホームという施設だけでつくるようなことではないです。それでケアホームが、実はケアホーム、グループホームをつくりたいというふうに話はあるんですけれども、よく聞いてみると介護なのか支援なのかという中身がよく、要望が、する側が理解がちょっとなされていなくて、ケアホームなのか、今言ったグループホームなのかということがよくわからないような状態で要望があって、こちらとしては施設の中での支援なのか、介護なのかで違いますので、別に同じ施設の中でいてもケアホームとグループホームというふうな呼び方になっているわけで、別に施設が別々のという話ではありません。 ○副議長(神山敏雄君) 18番 神山正樹君。 ◆18番(神山正樹君) 実は先々週、2週間前ですか、沖縄市にあるゆいの郷、結の里のほうに施設の見学に行きまして、そこにはグループホームと、先ほど課長がおっしゃっていました共同生活介護、共同生活介護事業「ケアホームまんた」という所に行ってまいりました。その中では、やはり料金の問題、施設を利用するための料金の問題が生じてくるわけですけれども、ケアホームになると若干利用料が上がると。さらには一軒家を何等分かにして借りるものですから、その等分割での家賃も発生して大変苦しい思いをしている状況にあるのではないかなというふうに見受けられました。ただ、一番いいのはこの共同生活介護事業・ケアホームの方法では、「まんた」という名称だったんですけれども、中部にあります精神科カウンセラー平野先生がいらっしゃいまして、普通、月曜日から金曜日まではその建物の中にいなくて、ほかに出ていろいろデイケアサービスを受けていると。夜はこちらに来て生活をする。土日もこちらに来て生活をするんですけれども、そのカウンセラーが月1回ですか、全体を集めていろいろカウンセリングをしながらケアしているということで、大変いい状況の施設を見てきました。第1土曜日はカウンセリング、第3土曜日は保護者も集めた中での映画鑑賞をしながら勉強会を進める。第4週目につきましては精神科病院等でカウンセリング。これはグループカウンセリングで、それぞれ集めてのカウンセリングを行っているということで、非常にいい施設ではないかなというふうに思います。名護にはまだできていないという状況で、今後、住宅専門部会等において不動産の事業者の方々も一緒に入っているということですので、ぜひ名護市としても協力体制をとって、しっかりまた地域とのかかわりもありますので、そのときにまた相談支援事業を含めていろいろ相談に乗っていただきたいなというふうに思いますけれども、その辺はいかがでしょうか。 ○副議長(神山敏雄君) 健康福祉部長 宮城秀樹君。 ◎健康福祉部長(宮城秀樹君) そこは自立をどのように支援していくかということでありますので、住宅の問題が一番ネックになっている部分もありますが、住宅支援の専門部会をフルに活用してスムーズに移行ができるような形を市のほうといたしましても、そういうふうにとっていきたいと考えております。 ○副議長(神山敏雄君) 18番 神山正樹君。 ◆18番(神山正樹君) ぜひ協力をお願いします。というのも、その障がいを抱える方々の保護者のほうが、その施設から外へ出るときに相当不安を持っているということがありますので、ぜひご協力をお願いします。それでは質問の事項2 保育行政について、お願いします。 ○副議長(神山敏雄君) 事項2について答弁を求めます。教育次長 中本正泰君。 ◎教育次長(中本正泰君) それでは新設「こども園」について、答弁いたします。現在、国において幼保一体化を含む新たな次世代育成支援のための包括的、一元的なシステム「子ども・子育て新システム」といいますけれども、その構築について平成23年通常国会への関連法案提出、平成25年度の施行を目指し検討が進められております。幼保一体化につきましては、報道機関やインターネット等の情報によれば、「幼稚園・保育所・認定子ども園の垣根を取り払い、新たな指針に基づき幼児教育と保育をともに提供するこども園に一体化する」こととし、「こども指針に基づき提供される幼児教育・保育について、資格の共通化をはじめとしたこども園としての機能の一体化を推進する」としております。現時点におきましては、「こども園」仮称でありますけれども、その制度、機能のあり方など、幼保一体化の具体的な仕組みについてはいまだ検討中とのことであり、これらの詳細がわからない状況でありますけれども、仮にこの制度が施行された場合、幼稚園・保育所・保育園などの就学前施設のあり方について、見直しを迫られることが予想されます。よって、市といたしましては国の動向を注意深く見守り、幼保一体化を含めた就学前の子どもの教育、保育の充実について検討していきたいと考えているところであります。 ○副議長(神山敏雄君) 18番 神山正樹君。 ◆18番(神山正樹君) この新設のこども園につきましては、もちろん通常国会に提出して、それが通った後は平成25年ですか、施行されてくるのは。そう思うんですけれども、現在の名護市での幼保一体化している場所があるのか。例えば今、あすなろ東ですか、保育所とそれから幼稚園の部分が一緒になっているのか、そういった所が名護市にあるかと思うんですけれども、どのぐらいあるのか。あと、もしそれが通れば名護市としてほんとに施設整備をやっていかなくてはいけない、その部分についてどのように考えているのか、お願いします。 ○副議長(神山敏雄君) 教育次長 中本正泰君。 ◎教育次長(中本正泰君) まず、今、幼稚園と保育所が一体となった施設があるかということでありますけれども、私立幼稚園は3年保育ということで私立の2園がございます。ただ、公立については幼稚園と一体化になった施設というのはまだございません。それと、平成25年度施行ということで新聞等では出ておりますけれども、あわせて直ちに同一の機能を求めることは困難であるということで、一定期間、経過措置として10年程度の経過措置が必要ではないかという報道もございます。それと名護市が建てるという話もありましたけれども、そういったところも今、実は見えないような状況がございます。そういった意味では国の動向、まだ県から具体的な市町村への説明もございませんので、今はインターネットとか報道機関の情報等の収集に努めているところであります。 ○副議長(神山敏雄君) 18番 神山正樹君。 ◆18番(神山正樹君) この問題につきましては、待機児童の解消を図るための目的として恐らく上げられているだろうというふうに思うんですけれども、名護市として逆にそういった問題とは別に待機児童の解消方法としてどのように今、考えているのか、どういった方策をとっていこうとしているのか、考え方がありましたらお聞かせください。 ○副議長(神山敏雄君) 教育次長 中本正泰君。 ◎教育次長(中本正泰君) 待機児童解消につきましては、来年度、一つの法人保育所が開設されますし、また改築によりまして定員増が見込まれております。大体130名程度の定員増と。それと来年、年度途中になると思いますけれども、法人化を希望する認可外の保育園もございますので、そういった形で待機児童の解消につきましては新設の保育所、もしくは改築、そして定員の増と、そういう形で当面対応していきたいと考えております。 ○副議長(神山敏雄君) 18番 神山正樹君。 ◆18番(神山正樹君) いずれにしても小さなお子様を抱えているお母さん方からは、やはり待機児童の現象をなくするというところに一番注目されている部分の一つでありますので、頑張っていただきたいなというふうに思います。それでは質問の事項3 消防・救急行政について、お願いします。 ○副議長(神山敏雄君) 事項3についての答弁を求めます。消防長 比嘉實三君。 ◎消防長(比嘉實三君) それでは事項3、要旨(1)についてお答えいたします。消防本部といたしましては、救急車や消防車の現場到着時間について1分1秒でも早く安全確実に現場到着できるよう市内の狭隘地区や市営・県営団地などの車両が多い場所の現場調査を行い、自治会などに指導をお願いしてきたところであります。今回、議員ご指摘の違法駐車で業務遂行に支障を来しそうな場所についても名護警察署と連携を図り、市街地等の道路狭隘地区や消防水利上の違法駐車車両に違法駐車のビラをフロントガラスへの掲示活動を行ってまいりました。それから各区長や依頼者からの要請に対しても、現場の調査・指導を行ってきたところであります。また消防活動の目的を市民にご理解していただき、自治会や施設等の関係者並びに関係機関と連携強化を図り、今後とも市内の道路事情等を加味した安全・確実・迅速に緊急車両の現場到着時間を短縮し、市民の安全・安心が図れるよう車両の進入経路の現場調査等、車両の小型化などについても検討していきたいと考えております。 ○副議長(神山敏雄君) 18番 神山正樹君。 ◆18番(神山正樹君) 消防・救急業務については、大変苦労をされている部署でもあるというふうに思っています。ただ、やはりこの問題につきましては市民からのお話がありまして、夜、各地域、特に団地等です、そして新しくできたニュータウンというか、造成して家が結構建っている所があるんですけれども、そういった所を回ると路上に違法駐車している所があって、我々が乗っている乗用車あたりは通るんですけれども、火災のときになると消防車が入れないのではないかという思いもあるんです。そういった場所については先ほど言っていました何か張り紙をするとかというようなんですけれども、これは月に何回か巡回しているのかどうか、その辺をお聞かせください。 ○副議長(神山敏雄君) 消防長 比嘉實三君。 ◎消防長(比嘉實三君) 先ほどの県営団地、それから市営団地等についてでもありますけれども、それについては県営宇茂佐、県営大宮高層、それから市営宇茂佐団地、それから今、県営大北団地については部分改修中でありますけれども、そこについても以前から消防には消防計画というのが火災等で狭隘の場所、それから狭くなったときの戦術等についてもあらかじめ示されていることに関して、そういう場所に当たっては臨機に対応するようになっております。それから毎月とか、そういうふうにではないんですけれども、これについては消防車両等の現場等に関して隊員からの情報だったり、市民からの情報だったり等、情報収集してそのときそのときの現場調査等も行っているところであります。それから市内にはいくつか狭隘地区がございます。世冨慶区、数久田区、東江区、大東区一部、大南区一部、それから大中区一部、宮里区数カ所など、この辺についても先ほど述べました消防計画であらかじめ最善・最悪の場合の対応方を決めてあります。その中での指導体制をとっているところであります。それから先ほどの駐車場の張り紙でありますけれども、これは消防独自で制作しまして、なお警察署と共同でパトロールする場合については違法駐車の車両のフロントに掲示して注意を促しているところであります。 ○副議長(神山敏雄君) 18番 神山正樹君。 ◆18番(神山正樹君) 何年か前に高層住宅の火災があって、とうとい命が失われているということもありましたので、これからもぜひ警察署と連携をとって頑張っていただきたいというふうに思います。それでは事項4 行政財産の活用について、お願いします。 ○副議長(神山敏雄君) 事項4についての答弁を求めます。企画総務部長 山里將雄君。 ◎企画総務部長(山里將雄君) 行政財産について、企業広告等に活用させてはどうかという話でございますけれども、これにつきましては我々のほうも全く必要なこと、同じ考えでございます。ぜひそのような取り組みをやっていきたいということで今、考えているところです。その使用料、広告料等々につきましては、これは自主財源です。市の財源、自主財源としては非常に重要なものになると思います。その意味でも取り組んでまいりたいと。これまでは、なかなか市が広告事業とか、あるいは収益事業をするということは、なかなかどういいましょうか、イメージ的にちょっと抵抗がある面もありましたけれども、今は逆にどんどんそういうことを行うというのが、これがどの市町村でも当たり前になってきている現状がございます。そういうことも含めまして、ぜひこれは取り組んでいくというつもりでおります。そのためには条例の整備とか、そういったことも伴いますので、それもあわせて取り組んでまいります。 ○副議長(神山敏雄君) 18番 神山正樹君。 ◆18番(神山正樹君) 確かに条例の整備も必要かと思います。ただ、今こちらからも見える市民会館のほうに大きなビジョンが掲げられていますけれども、その担当所管は違うかもしれませんけれども、あれをできたら新しくできた市営市場の広場前のほうにつけたらどうかなというふうに思っています。その市営市場周辺では、新聞等にも載っていたようにFMやんばるですか、何かこう計画があって新聞にも載っていたんですけれども、そことの連携も図って市内の催し物、それから市内の企業のコマーシャル、イベント等をどんどん流して、そこに人が集まるような仕組みをつくったらどうかと。特に市内の小学生、中学生が文化面、スポーツ面で非常に頑張っておりますので、それも流しつつ集客を図るという方法もあるのではないかというふうに思っております。どんどん思いっきり市の普通財産、行政財産です、しっかり活用して自主財源を生み出し、それを目的使用するという方向で走ってみてもいいのかなと思っています。この件について、ほかの市町村で何かをやっているという情報は聞いているのかどうか、もしそれがあれば教えていただきたいというふうに思います。 ○副議長(神山敏雄君) 企画総務部長 山里將雄君。
    企画総務部長(山里將雄君) 今ここに、ほかの市の状況の資料は持っておりませんが、ただ県内でももちろんそれはいくつかで行われております。例えば那覇の球場です。セルラー球場という名前をつけてその広告料といいますか、収益を上げているという形もございますので、そういった取り組みは県内ほかの市町村でも今、取り組まれているものであります。 ○副議長(神山敏雄君) 18番 神山正樹君。 ◆18番(神山正樹君) ぜひ自主財源確保の一環として、条例の整備を行いながら名護市の財政を増やし、そしてこれが教育面、福祉面に使えるものだったらいいのではないかというふうに思っています。ぜひ、それもまた若手の職員のほうからどんどん提案を受けてみたらどうかなというふうにも思っております。頑張っていただきたいと思います。これで神山正樹、一般質問を終わります。 ○副議長(神山敏雄君) 18番 神山正樹君の一般質問を終わります。暫時休憩いたします。休 憩(午後2時15分) 再 開(午後2時25分) ○副議長(神山敏雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。3番 川野純治君一般質問を許します。 ◆3番(川野純治君) 皆さん、こんにちは。神山正樹議員の呼びかけにこたえて傍聴席も増えてまいりました。本当にありがとうございました。それでは、ただいま議長職の大役を務めておられる我がニライクラブ会長の神山敏雄、副議長から発言の許可を受けましたので、ニライクラブ、3番 川野純治、ただいまより一般質問を行いたいと思います。本日の一般質問の最後になりました。ほんとにお疲れだと思いますが、5分前行動キビキビとした緊張感を持ってやっていきたいと思いますので、どうぞ最後までよろしくお願い申し上げます。それでは通告事項に入る前に若干、私の所感を述べさせていただきたいと思います。皆様、先日行われました知事選におきましては大変ご苦労さまでございました。私は、前宜野湾市長の伊波洋一さんの当選を期して平和と暮らしを守る県民の会の北部連合支部、名護支部を拠点に頑張ってまいりましたが、結果を出せず残念な結果となってしまいました。伊波洋一さんとは、彼が自治労宜野湾市職労委員長、中部地区労事務局時代から反戦平和闘争や労働者、そして勤労者の権利と福祉を守るために頑張っていただいたこと、そのときからの仲間、先輩でありました。県議や宜野湾市長になってからも、彼の情報収集能力や情報分析能力、そして政策立案能力、政策実行能力、ますますその能力が高まり、ほんとにその行動力は万人が認めるところであります。沖縄県民のために寄与できる逸材ですので、ぜひ捲土重来(けんどちょうらい)を期して今後とも奮闘をしていただきたいと思っております。また、仲井眞知事には再選をお喜び申し上げます。皆様もご苦労さまでした。ぜひ日米合意を見直し、県外移設を求めるという公約をぶれることなく実行していただきたいと切に希望し、一緒に頑張っていきたいと思います。よろしくお願い申し上げます。それでは、通告書に従って質問をさせていただきます。まず、質問の事項1 辺野古への新基地建設問題についてであります。実は、仲井眞氏の選対本部長を務めた翁長雄志那覇市長は開会中の那覇市議会での代表質問、個人質問に答えて「知事を先頭に県民が一枚岩となり、県外移設、普天間基地の危険性除去を求めることが重要との見解を強調した」と12月12日付けの沖縄タイムス・那覇かわら版に載っております。同紙ではさらに仲井眞知事の姿勢を、「県外移設を求める立場を明確化し、相当の覚悟で問題に取り組む姿勢を示しました」と表しています。また候補者の一人、伊波洋一前宜野湾市長にも伊波氏も県内移設を否定してきたと言及し、「保守革新のイデオロギーを超え、県民が一つにまとまっていることを政府に示した」との見解を示しております。正式な議事録ではありませんが、このタイムスの報道でなされた翁長那覇市長の答弁、見解というのは至極妥当であり、率直な意見であると思っております。稲嶺市長におかれましても、ぜひこの翁長那覇市長の見解、答弁の趣旨を受けて再度、稲嶺市長の基地問題、辺野古への新基地建設問題を絶対に許さない、その不動の決意を述べていただければ幸いだと思っています。それでは質問の要旨(1)今度の知事選で当選した仲井眞氏も、その公約で「県内移設はない」とはっきり断言しました。普天間基地の県内移設反対は今や県民意思として確立しました。知事選の評価も含めて市長の見解を伺います。次に質問の要旨(2)であります。第160回定例会で決議した「県内移設の日米合意」撤回を求める意見書を携えた政府への要請行動は、政務三役面会拒否という政府の不誠実な対応が問題となり、菅首相も陳謝する事態となりました。名護市民・沖縄県民の民意を冒涜(ぼうとく)する今回の事態について激しい怒りを覚えます。市長の見解を伺います。なお、この問題につきましては昨日の大城秀樹議員、そして午前中の大城敬人議員への答弁もありますので、質問の要旨(1)と(2)あわせて市長が言い足りなかった分も含めまして、市長の見解を述べていただければ幸いだと思っております。続けて質問の要旨(3)名護市は、沖縄防衛局から出されていた「辺野古現況調査」4件の申請・協議を不許可・不同意といたしました。辺野古への新基地建設を前提とした調査であるから、拒否は当然のことです。この間の経緯の報告を求めます。次に質問の事項2、質問の事項3についてでありますが、これについては関連があります。既に来年度予算編成作業が始まっております。「今までの仮免許を終えて、今から自分の色を出す」と無責任発言と国民を愚弄(ぐろう)する恥ずべき我が菅首相の言葉で大問題になりましたが、稲嶺市長は今年1月当選後すぐゴールド免許証をもらい、この間、名護市政をリードしてまいったことは皆さんもご承知のとおりです。どこかの菅首相とは大違いであります。また、来年3月には数名の部長職や課長職の方々が定年を迎えられます。ちょっと早いごあいさつかもしれませんけれども、長い間の公務員生活、ほんとにご苦労さまです。残された期間、職務を全うされて、ぜひ有終の美を飾っていただきたいと思っております。その意味でも次年度はより一層、稲嶺カラーを鮮明にし、本格的に稲嶺市政の公約、施政を具体化する第一歩でもあります。今年度も稲嶺市長の公約の大きな成果である子ども夢基金など、多くの事業がスタートするなど成果も見られております。そしてさらにこの成果を拡大するためにも、公正・公平で透明性の高い説明責任を果たすガラス張りの市政運営という稲嶺市長の基本姿勢のもと、実行組織である市役所組織が迅速で的確、かつ課題解決型の組織体制に生まれ変わることが最も必要だと思っております。そこで質問の事項2 施政方針の具体化について。質問の要旨(1)市長が施政方針で打ち出された「子どもの瞳が輝くまちづくり」部局の設置についての進捗状況を伺いいたします。続けて質問の事項3 人事評価・人事のあり方・行政組織の活性化について、お伺いいたします。質問の要旨(1)部長・課長の昇任・昇格基準を提示してください。質問の要旨(2)再任用制度の導入について、当局の考え方をお伺いいたします。質問の要旨(3)ガチンコ市長塾についての実施内容、成果・課題・今後の計画等についての報告を求めます。続きまして、質問の事項4 国立療養所沖縄愛楽園将来構想について、お伺いいたします。名護市が2009年、平成21年3月に取りまとめた国立療養所沖縄愛楽園将来構想については、前期第11期市議会、第159回定例会で宮城義房議員が取り上げておられます。宮城義房議員におかれましては、沖縄愛楽園将来構想策定部会の部会長として将来構想の策定にご尽力をいただき、そのご努力に心から敬意と感謝の念を申し上げるところであります。ご承知のとおり1907年、明治40年、らい予防に関する件という法律制定に始まった我が国のハンセン病隔離政策は1996年、平成8年にその法的根拠だったらい予防法が廃止され、長い月日のもとでピリオドが打たれました。しかしながら、それで問題が解決したわけではありません。2001年、平成13年5月に熊本地裁でのらい予防法違憲国家賠償請求訴訟での違憲判決とこのような違憲の法律を放置した国会の不作為にも違法があると批難し、国会は全会一致で謝罪決議を行うという事例を生み出しました。そして法律の壁、政策の壁、差別の壁と言われる三つの壁を打ち破るために全国で取り組まれた運動によって2008年、平成20年6月に「ハンセン病問題の解決の促進に関する法律」、通称「ハンセン病問題基本法」が成立し、真の人間性の回復とハンセン病問題を全面的に解決するための新たな段階が切り開かれたと言えます。言葉で経緯を羅列することは簡単ですが、ハンセン病患者であった方々のこれまでの国家的な差別、隔離政策によって受けたはかり知れない辛酸と社会的偏見、差別に対して私自身も深く反省し、問題解決に真正面から向き合わなければならないと決意を新たにしております。この通称「ハンセン病問題基本法」の意義は、第1にハンセン病問題の解決の基本理念を国の隔離政策による被害の回復義務を定めたことであります。第2には、そうした基本理念のもとに国及び地方公共団体に医師、看護師、介護員の確保を義務づけたことであります。そして第3には、療養所を地域に開放することを可能にしたということであります。名護市の将来構想も係る中で策定されたものと理解しております。国立療養所所在地である名護市としての基本政策であり、一日も早い実現が問われていると思います。そこで、お伺いいたします。質問の要旨(1)平成21年3月に名護市が策定した「国立療養所沖縄愛楽園将来構想」の実現に向けた実施状況、今後の取り組みについてお伺いいたします。質問の要旨(2)来年5月に県内で初めての開催が決定した「第7回ハンセン病市民学会総会・交流会ⅰn名護・宮古島」について、名護市の対応をお伺いいたします。次に質問の事項5 環境行政について、お伺いいたします。稲嶺市長は、今年度施政方針の中で人と自然が共生する環境のまちづくり、ごみの減量化、リデュースとリサイクル、リユースの3R運動の推進で持続可能な循環型社会の構築を目指すとともに、新エネルギーの導入やエコ産業の創出など、自然環境の保全と連動した「エコタウン名護」の実現が基本目標でありますと循環型環境都市「エコタウン名護」への基本方針を打ち出されております。環境行政については、各議員より毎回のように生ごみの堆肥化やグリーン指導員などで質問が出されております。特に初日の翁長久美子議員が提起した南風原町の取り組みは、極めて傾聴に値すべきものであると私も非常に大きく評価しております。今回、私の質問の趣旨は、稲嶺市長が選挙公約で掲げたごみ分別の簡素化の実現について、その一環として出しました。環境問題は、多岐にわたり1回の質問で完結するものではありませんので、今回はその前段の基本的な整理であることを、ご理解いただきたいと思います。そこで質問の要旨(1)ごみの分別で得られた「廃棄物」「資源物」の処理について。例えば民間業者へ処理を委託している場合、その費用について分別物ごとの明細を提示してください。続きまして質問の事項6 鯨フォーラムの総括について、お伺いいたします。ピトゥ(鯨)フォーラム、名護市制40周年記念事業の一環として、今回初めて名護市で開かれた全国鯨フォーラム2010名護は11月7日の鯨フォーラムをメーンに10月15日から11月14日までの期間を通して開催された料理フェア、11月3日から11月16日の期間に開催された名護博物館企画展など、多彩な行事が意欲的に取り組まれました。所管の産業部をはじめ、すべての関係者の皆さん、大変ご苦労さまでした。フォーラム当日は、あいにくの雨模様でピトゥ祭りにも参加した地元の出店企業、業者の方も数多くおられましたが、ちょっと気の毒な感じもいたしましたが、琉神マブヤーショーのおかげで家族連れも多くいて非常に盛り上がったのではなかったかと思っています。そこで、質問の要旨(1)鯨フォーラム、ピトゥフォーラムを開催した成果・課題について報告してください。質問の要旨(2)フォーラムでも提起された「鯨観光」の可能性についてどのように評価しているのか、お聞かせください。以上で通告書に基づく一次質問は終了し二次質問は自席にて行いますので、答弁をよろしくお願い申し上げます。 ○副議長(神山敏雄君) 市当局の答弁を求めます。市長 稲嶺進君。 ◎市長(稲嶺進君) 質問事項1の要旨(1)(2)について、お答えをいたします。これまでも何名かの議員の皆さんにもお答えをいたしましたけれども、先ほど仲井眞陣営の選対本部長を務めた那覇市長の言葉を引用してお話しをされておりましたけれども、選対本部長であった翁長市長からこのような言葉がいただけるというのは、非常に心強いというふうに思っております。それは、とりもなおさず仲井眞知事がそのことを身をもって示していくべきことを注文をしている、あるいはそのことを言っているというふうに思っております。まず、先ほどもお答えしましたが、この1年間の沖縄県内で行われた主な選挙では、ほとんどの皆さんが県外移設を訴えて、そして当選をしている。このことからすると、沖縄県民の意思というのははっきり示されたと言っていいというふうに思います。このことを受けて、これまで「辺野古の海にも陸にも新しい基地は造らせない」という、そのことを私も訴えてまいりましたけれども、県知事もそのようなことをおっしゃっておりますから、さらに大きな声として大きな力として国に立ち向かっていけるというふうに思っております。次に(2)の政務三役面会拒否というようなこともございます。これについても、先ほどお答えも申し上げましたけれども、今回は少し加えて大分前の話ですが、喜屋武眞榮先生だったのでしょうか、「小指の痛みは全身の痛み」というようなことを…、小さな沖縄県がこれだけの負担を強いられていることを全国民でそれを受け止めてほしいと、受け止めるべきだというようなことがありましたけれども、やっぱり沖縄の基地問題というのは、もっともっと国民的議論としてそれを広げていって、しっかりと真摯にこの問題には対応していただきたいというふうに思っております。菅首相の陳謝という、そのことが一面に掲載をされて、そのことでまた大きな波紋も広げたということがありますけれども、そのことで沖縄の問題を全国民に知らしめる一つのきっかけにもなったかなというふうに思います。いずれにしても、これから我々はこれまで市民に約束してきたことを、信念を持って通していくというようなことを改めてここで申し上げたいと思います。 ○副議長(神山敏雄君) 政策推進部長 玉城政光君。 ◎政策推進部長(玉城政光君) 私のほうから質問の要旨(3)の沖縄防衛局から出された辺野古現況調査の不許可・不同意とした件についての経緯等について、答弁いたします。この件につきましては、資料も配付してありますので、その経緯についてはそれをごらんになっていただきたいと思います。現況調査につきましては、平成19年より調査が実施されており、海上自衛隊掃海母艦「ぶんご」を出動させ、自衛隊による調査機器の設置、サンゴ類の破壊及び辺野古の海を守る住民との、事業者とのトラブルなど、これまで様々な問題が辺野古の海域で発生しております。また、市長はこれまで市民に「辺野古の海はもとより陸にも新たな基地を造らせません」と約束をしております。そのようなことから、市といたしましては1点目に「普天間飛行場代替施設の建設を前提とした調査については協力できないこと」2点目に「本調査については市民・県民の理解が十分に得られていないこと」3点目に「本調査に対する抗議行動などにより、その施設の維持管理や保全に著しい影響が及ぶことなどが懸念されること」という理由から、今回、調査につきましては不同意・不許可としたところであります。 ○副議長(神山敏雄君) 企画総務部長 山里將雄君。 ◎企画総務部長(山里將雄君) それでは私のほうからは事項の2、それから事項3について、お答えを申し上げます。まず事項2の施政方針の具体化についてということで、「子どもの瞳が輝くまちづくり」部局の設置の件でございますけれども、現在これは企画総務部のほうで関係する課等との調整を行っておりまして、「子どもの瞳が輝くまちづくり」部局設置に向け取り組んでいるという状況でございます。子どもに関連する課題としましては、大きく分けて就学前の就学前教育の問題、それから子どもを取り巻く地域の問題、それから子どもを取り巻く家庭の問題、さらに子どもの健康問題等々があり、それらを担う部署としましては健康福祉部の児童家庭課、健康増進課、それから教育委員会総務課幼保支援係、社会教育課等、その他いろんなところがかかわるものでございます。部や課をまたぐ業務となっていることから、その整理が少し難しい面もございますけれども、それらの業務のつながりを精査して一元的にサービスを展開できるそういった組織の平成23年度スタートを目指して、今、取り組んでいるところでございます。それから事項3ですが、まず人事評価・人事のあり方・行政組織の活性化ですが、部長・課長の昇任・昇格基準ということですが、昇任人事、部長や課長の昇格基準については明確な基準は今、定められておりません。名護市職員育成基本方針に部長に求められる能力として、まず部の方針を示す能力、それから適時・適切な判断ができる能力、それから合意形成能力、責任ある業務遂行能力、それから統率・育成能力を挙げております。また課長に求められる能力としては企画立案能力、コミュニケーション能力、それから責任感、計画性、部下への育成・活用などのリーダーシップの能力などが挙げられております。部課長への登用の際には、それらの能力や資質を踏まえるとともに専門性や経験及び経歴から適切な人材を選考し、昇任人事を行っているという形でございます。現状としてのおおむねですが、係長職を大体10年ぐらいを経験したものが課長に昇任していくと。それから約7年経過後に部長に登用していくと。これはあくまでも現状によると、そのような形が多いということでございます。それから要旨(2)でございますが、再任用制度の導入についてです。再任用制度は平成13年4月1日に施行され、取り組みが始まっております。県内市町村では、大方の団体が定員適正化による職員削減への対応や新陳代謝の促進による組織の活性化を優先する方針から、制度の制定を見送るか、制度を制定しても実施をしていないという状況にあります。県内では沖縄県のみが実施し、平成21年度の実績として175人が再任用制度を利用して勤務の継続を続けていると公表をされております。高齢者雇用をめぐる社会の動きには公的年金の支給開始年齢が、今は60歳から65歳へと段階的に引き上げられていることに伴い、官・民ともに平成25年度以降、60歳で定年退職となる場合には公的年金が支給されず無収入となる期間が生じます。本格的な高齢者社会を迎える中、高齢者の雇用を促進し、その能力を十分に活用していくことが社会全体の課題となっており、公務においても能率的な行政運営を確保しながら、この問題に取り組む必要があるというふうに考えております。今回国は平成37年度までに段階的に65歳への定年延長を進め、制度を完成する旨の取り組みが示されておりますけれども、制度が完成するまでの期間、再任用制度が活用することになり、再任用制度の制定が必要なものと考えております。今後、国や県の動向を踏まえつつ職員組合とともに研究を進めていきたいと思っております。次に要旨の(3)、これはガチンコ市長塾の実施内容、成果・課題・今後の計画等ということでございますけれども、ガチンコ市長塾は市長が市長の市政に対する思いを若手職員に伝え、市長と若手職員がともに行政について考える場として、今年度10月にスタートしております。市長塾は若手職員のモチベーション維持、異なる世代及び異なる業務に従事する職員間のつながりの強化、職員の資質の向上等を目的としており、採用3年目及び5年目の職員を対象に10名から15名程度のグループに分け、実施をしております。内容としましては、まず塾生による市長への自己PRを、まず1回目に自己PRという形で顔合わせといいますか、そういう形で第1回目を行っています。それから次に市長からテーマを与えて、業務の改善テーマです、そういった改善テーマを与えて、そのテーマに基づく塾生、その職員たちの中でその改善提案書をみんなで議論をしながらつくり上げていくということを2回目の塾で行っております。3回目には、その改善提案内容、塾生のつくった内容を三役、市長、副市長、それから教育長、それに私、企画総務部長を加えて、その中で提案をしてもらうという形で、その提案に対して塾生と市長、教育長、副市長と議論をすると。いわゆるディベートです。ディベートを闘わすということで、どういいますか、職員たちの能力といいますか、そういったものを引き出していくというような形でやっております。最後には、その後にまたそのディベートの結果に基づいて改善した内容を最後に市長に報告するという形で、大体5回の開催を行って、これが1回で、この5回ずつを行うと。5回の塾を開くという形で、今回は行っております。去った12月3日に第1期生が全日程を終了しておりまして、来年1月には第2期生、2月には第3期生という形で実施する予定としております。今回参加した塾生からは、ふだんなかなか直接話す機会のない三役や、あるいは部長と意見交換ができたことが刺激になったというような意見もありまして、それから違う部署や違う年代の職員とグループとなって改善提案を一緒につくり上げていく過程の中で、様々な観点から物事を考えることができたなどの感想があって、一定の成果があったのではないかというふうに考えております。まだまだ十分な形ではない部分もありますけれども、今後も改善しながら継続をしていきたいというふうに考えております。 ○副議長(神山敏雄君) 健康福祉部長 宮城秀樹君。 ◎健康福祉部長(宮城秀樹君) それでは質問の事項4の「国立療養所沖縄愛楽園将来構想」について、将来構想の実現に向けた実施状況、今後の取り組みに、まずお答えいたします。平成20年度に策定されました国立療養所沖縄愛楽園将来構想では、「時とともに地域にとけこみ、人々が癒され、ふれあう施設としてあり続ける」ことを理念とし、基本目標を掲げ短期・中期的な取り組みを愛楽園及び愛楽園自治会、名護市、そして地域の人々の取り組みとして示しております。計画では、入所者をはじめ、元ハンセン病患者の皆さんが将来にわたって安心して医療の提供や療養生活を送るには、施設機能の地域への開放が求められております。そのため当面、市が果たす役割といたしまして、まず地域の人々へのハンセン病に対する正しい知識の普及・啓発と交流機会の拡充にあると考えます。そのため愛楽園自治会と連携し、療養所で開催されます名護市長杯ゲートボール大会や愛楽園園長杯ゲートボール大会、それから夏まつり等を契機に交流の機会が増えてきており、最近では学生たちの人権学習の場や職場実習といった取り組みも始まっているところでございます。また、本年度は演劇「椎の川~じんじん」を市が共催して多くの市民に観覧いただく等、施設外での広報活動も行っております。愛楽園将来構想に掲げました医療施設の開放については、愛楽園及び愛楽園自治会と情報交換を行い、国担当職員への説明会に同席するなどの連携を図っており、次年度より4床の入院制度が国の予算要求に計上されております。今後とも法律により園長が策定することになっている愛楽園将来構想について、入所者と意見交換を続け、計画推進のため療養所所在地としての対応を検討・推進していきたいと考えます。次にハンセン病市民学会に関してでございますが、平成23年度全国ハンセン病市民学会は、名護市及び宮古島市において平成23年5月21日、22日の両立開催されますが、5月21日に名護市民会館をメーン会場に総会、交流会が行われます。5月22日には、愛楽園におきまして分科会が開催されます。また、前日に宮古島市でプレイベントが、大会後に石垣市でのフィールドワークと沖縄ならではの開催に向け、現在、実行委員会において具体的な内容の取り決めが進められているところでございます。当該市民学会は、県内において初めての開催となることから、名護市におきましては平成22年度、今年度、岡山大会に職員を派遣し、現地視察を終え、会場地である名護市として応援できることについて、現地実行委員会と連携・協議を続けているところでありまして、次年度の開催を機に多くの方々にハンセン病及び愛楽園将来構想への理解・啓発へつながるよう協力していく考えでございます。 ○副議長(神山敏雄君) 市民環境部長 岸本健君。 ◎市民環境部長(岸本健君) 事項5、要旨(1)です。ごみ処理状況について、お答えいたします。平成21年度実績で詳細を述べますが、数量と数字が続きますので、ご了解願いたいと思います。廃棄物で処理委託しているものは、その他プラスチックとゴム製品は中部北環境清掃組合、これはうるま市にあるのですが、1,131トンで処理費は6,112万4,000円、焼却灰は総排出量1,477トンのうち琉球セメントへ約127トンで、処理金額は268万5,000円です。資源物は、売却品目と処理委託品目に分かれております。まず売却品目は、空き缶と家庭用金属は株式会社宮里へ175トンで390万6,000円で売却しております。古紙類は株式会社ふじ産業、176トンで44万円で売却。廃食油は株式会社ゆがふバイオテクノ、14トン、これはゼロ円で無償譲渡です。古紙は有限会社環境クリーン開発へ57トン、これも無償譲渡であります。日本容器包装リサイクル協会に委託しているものが、プラスチック容器包装類は新日本製鐵株式会社、これは福岡にあるのですが、693トンで949万9,000円。ペットボトルは、フェイス沖縄株式会社、150トンで6万4,000円です。資源物ですが、処理委託している品目は瓶・ガラス類ですが、ガラスリサイクルもとぶへ671トン、400万7,000円の処理費。小型家電は、株式会社拓南商事へ69トンで371万3,000円の処理費。有害ごみ、これの品目は蛍光灯や乾電池です。株式会社環境ソリューションへ31トンで814万1,000円の処理費を支払っております。 ○副議長(神山敏雄君) 産業部長 平三男君。 ◎産業部長(平三男君) 私のほうで質問事項6の要旨(1)と(2)について、お答えします。まず質問事項の要旨(1)について、お答えします。名護ではピトゥ漁が古来より盛んに営まれ、初夏の風物詩として親しまれていました。また、明治時代の台風襲来後や終戦後の食糧難の中、貴重なたんぱく源として重宝がられ名護市に食糧等の恩恵をもたらした海の幸であり、その食文化を後世に伝え継承していくことを目的に開催されました。今回の鯨フォーラム及びピトゥ祭りには名護市婦人会をはじめ、各種44団体や市内18店舗の飲食店が参加したピトゥ料理フェアを開催するなど、多くの市民の方々の協力をいただき鯨フォーラムを盛り上げられたことに感謝するとともに、参加することで名護とピトゥのかかわりが実感できたと考えております。またピトゥ料理フェアを通じ、ピトゥ肉の新たな料理を発掘することができたことは名護市の今後の観光PRの一翼を担うものと確信しております。ほかにもピトゥ食文化を継承するためにも、生きるために必要とされた食材であったことを再認識したことや、新たな料理方法の発掘による食を進化させていくことで我々が後世に伝えていくということが実現していくと信じております。このことからフォーラム開催を通じ、所期の目標は達成されたものと考えております。今後ともピトゥの食文化の継承と持続的ピトゥ漁の継続を進めてまいりたいと考えております。課題としましては、食文化継承においては鯨肉の流通の拠点が県外であるということで、鯨肉の供給が十分配分可能かということが一つあります。この点に関しては、名護漁協やピトゥ漁師の方との協議を行い、市内への供給量の確保に努めてまいりたいと考えております。2点目でございますけれども、鯨肉に含まれる水銀の含有量が高いということであります。この問題は全国的にも取り上げられていることから、食の安全に配慮し、情報をしっかり把握しながら今後どのように食文化を守り育てていくかがこれからの課題であると認識しております。それから要旨の(2)について、お答えします。今回開催された鯨フォーラムの基調講演で美ら海水族館の内田館長からの報告もありましたが、沖縄近海においては平成19年に固体識別により約650頭の鯨類が確認され、また伊江島西側や伊平屋付近でも多くの種類を確認することができたことも報告されました。その他、名護市部間沖で回遊する鯨を目視したとの報告もあり、十分ホエールウオッチングの可能性はあると考えております。例えばピトゥ食は名護市独特の資源であり、ピトゥ料理とホエールウオッチングのコラボレーションの企画開発等を行うことによって、観光客の集客が見込まれると考えております。また年間300万人の観光客が訪れる美ら海水族館との連携も視野に入れた取り組みを行うことにより、包括的な観光産業として大きな可能性があると信じております。しかしながら今回のフォーラムを通じ、ホエールウオッチングを取り組むためには問題点もあると思われますので、先進地の座間味ホエールウオッチング協会とも連絡をとりながら情報を共有し、今後は諸問題等の解決を図りながら実現をさせていきたいと考えております。 ○副議長(神山敏雄君) 3番 川野純治君。 ◆3番(川野純治君) 答弁、ありがとうございました。それでは事項ごとに二次質問を行ってまいりたいと思います。事項1の辺野古への新基地建設問題についてでありますが、大城秀樹議員と大城敬人議員がこの問題を既に触れられています。知事選の評価については、比嘉忍議員も質問されていますので重複は避けたいと思いますが、今回、特に政務三役の面会拒否という事態については、既に新聞報道で民主党の枝野幹事長代理が面会阻止に動いたという事実が明らかになっております。そのことについて、きのうもありましたとおり公明党の遠山清彦衆議院議員が、すぐさま衆議院の予算委員会で菅首相の陳謝を引き出したという、これは非常にやはり今回の私たちの歴史的な名護市議会の決議に対して公明党所属の大城秀樹議員や金城善英議員も率先して賛成していただきました。そのことの責務として、やはりすぐ党として情報を上げていただいて、衆議院予算委員会での追及になったと思っております。非常にタイムリーだったと思って、私自身も非常に喜んでおります。今後とも連携を深めていきたいと思っております。実は、その翌日も社民党の服部良一衆議院議員が衆院安保委員会で追及いたしまして、ここで北沢防衛大臣が新聞報道によって「逆ギレ」というふうに書かれています。そういう意味で、ほんとに菅首相の陳謝が、菅政府というか、今の態度を見ていると、ほんとに民主党政権の政治的な貧困さといいますか、国民に対する不誠実さといいますか、私たちに対するほんとに冒涜(ぼうとく)ということが如実にあらわれているのではないかと思っています。実はきのうも聞かれたと思いますけれども、菅首相が今度の17日金曜日に来るみたいですが、きのうの大城秀樹議員の質問に答えて市長は何の連絡もないということであります。ほんとに失礼な話でありますね。土下座してでも、やはりこちらにも来てやるべきですが、来ても会わないほうがいいと思います。実は17日、基地の県内移設に反対する県民会議の呼びかけで鳩山前首相のときにも県庁等々を通して抗議行動をやりましたが、今回も呼びかけております。17日、私たちも本議会がまだ開会中なんですが、議長や、それから議会運営委員長にもぜひお願いして臨時休会にしていただいて、名護市議会全員で菅首相へ抗議行動をやりたいなというのは私の思いでありますが、これは私の思いですが、ぜひそういうことでこの怒りをあらわしていきたいなと思っております。これはやはり名護市議会、名護市に対して大きな冒涜(ぼうとく)であります。ですからこの辺は民主主義の問題としても、きっちりとやっぱり決着をつけていかなければいけないと思っています。そういう意味で稲嶺市長、信念を持って今後とも取り組んでいきたいという固い決意がありましたので、これを私たちも一緒になって実行していきたいと。そして仲井眞知事にも、ぜひ頑張っていただきたいということで、私たちも一緒になって応援していきたいと思っております。そこで辺野古の現況調査の件ですが、今3点、政策推進部長のほうから拒否した理由を言っていただきましたが、特に代替施設建設を前提とした調査であるというのは、これはこちらの思いでそういう前提であるというのか、それとも防衛局からのほうの文書で、そういう前提としての調査であるというふうに何か、文書か何かで出ているんですか、その辺をちょっと明らかに。 ○副議長(神山敏雄君) 政策推進部長 玉城政光君。 ◎政策推進部長(玉城政光君) 今回申請された中に、明確に普天間施設の建設に係る現況調査をさせてほしいという内容の文書でありましたので、そのように判断したところであります。 ○副議長(神山敏雄君) 3番 川野純治君。 ◆3番(川野純治君) 県のほうは、今現在、県の範疇(はんちゅう)のほうで、範囲内での調査が許可されて実行していると思いますが、仲井眞知事の公約どおり、これは県内移設は難しいということであれば、次年度、もし防衛局から調査依頼が来たら県も含めて調査をさせないということが大事かと思いますので、今後また次年度の対応を注視していきたいと思っております。続きまして事項2と3に関連することでありますが、企画総務部長にちょっと質問です。再任用制度の導入は、制度としては名護市としてはある、そして実施だけはしていないと、そういうことですか、お願いします。 ○副議長(神山敏雄君) 企画総務部長 山里將雄君。 ◎企画総務部長(山里將雄君) 名護市においては、まだ制度そのものがございません。 ○副議長(神山敏雄君) 3番 川野純治君。 ◆3番(川野純治君) わかりました。再任用制度については、先ほど企画総務部長からありましたように、やっぱり年金問題とも関連があります。そういう意味では、やはり今後、高齢化社会の中で民間企業の中でも定年制の延長や、様々な取り組みがなされておりますので、ぜひこれはきちっと職員間の声もとりながら、そしてこの再任用制度といいますか、それがないばっかりに逆に言えば恣意(しい)的に一部のその人だけを外郭団体にという、いわゆる国でいう天下りみたいな形で使えないように、その辺はきちっと公平・公正にやっていただきたいと思っています。また、部長・課長の昇給・昇任はもちろん規定がありますので、そのとおりやっていただきたいと思いますが、今後、稲嶺施政が掲げる公平・公正な運営、そしてそのことが名護市行政の活性化にもつながっていくと確信しておりますので、ぜひ稲嶺市長の手腕をまた発揮していただいて、市民目線で頑張っていただきたいと思っております。続きまして事項4の国立療養所沖縄愛楽園将来構想についてであります。これについては、健康福祉部長の答弁がございました。ほんとにこの先ほども言いました宮城義房議員を含めて皆さんが努力されてつくられた将来構想、ビジョンがあると思いますが、この中で私も拝見させていただきました。非常にご苦労があったと思いますが、大体具体的な取り組みの中で短期と中長期に分けた計画が書かれております。それぞれ短期おおむね10年未満、中長期おおむね10年以上、通算すると20年近くになっていると思いますが、現在、愛楽園の入所者の皆さんたちの現状は、どういうふうにご理解されているのか、ちょっとお聞かせ願いたいと思います。 ○副議長(神山敏雄君) 健康福祉部長 宮城秀樹君。 ◎健康福祉部長(宮城秀樹君) 現状の前に、名護市が策定いたしました将来構想につきましては短期、中期的な部分と、長期的には10年後ということになりますので、またもう一度話し合わないといけないのではないかというところも込められております。と申しますのは、国立ハンセン病療養所の、いわゆる沖縄愛楽園の利用に当たりましては愛楽園の園長が策定することになっておりまして、その策定につきましても入所者の意見を聞いて園長が策定すると。その手助けになるようなことで、名護市としてはどういうふうなことをしたらいいかということで、啓発であったりを中心に短期・中期的な位置づけにしてあります。20年というふうな長いスパンで療養所の皆さんがどういうふうな状況にあるかということでございますが、現時点におきまして平均年齢が約80歳に近いというふうな状況は認識してございます。その方々の意見を集約しながら、愛楽園の園長が策定していくという大前提がありまして、それにどう名護市がかかわっていくかということもございます、施設そのものの利用につきましては。ですから名護市の方針といたしましては、中期的にとどめて明記してあるというふうな形をとっております。 ○副議長(神山敏雄君) 3番 川野純治君。 ◆3番(川野純治君) 確かに基本法を含めて園長が基本的に策定するのは、そういうふうに明記されていますので当然であります。しかしながら、やっぱり療養所所在地行政、地方公共団体としてこの基本構想があります。そして先ほど部長も言いました、愛楽園の入所者の方々、平成22年8月末現在で入所者239名、平均年齢80歳、入所者の約8割が70歳以上ということで非常に高齢化が進んでおります。その意味では歴史的に隔離政策をとられて、ほんとに苦労をされた方々は待ったなしであります。そういう意味で、ぜひ名護市としてももっと積極的にこの取り組みをやっていただきたいと思っています。東村山市の多磨全生園、同じハンセン病の元患者さんの国立療養所ですけれども、ここでは保育所を、一つの大きく出されて自治会と市がこの問題、跡利用ということでそういう保育所を誘致していこうということも、こういう取り組みもなされています。ただ、厚生労働省自身が国有地の無償譲渡がだめだとかどうのこうのとか言って、いろいろ逆に言えば、やはりほんとに反省していない国、厚生労働省です。今、入所者の全国組織である全国ハンセン病療養所入所者協議会、全療協でございますが、ここでは今、何を言っているかというと「立ち枯れ政策」というふうにして糾弾しているわけです。厚労省の政策は何もやらない。つまり、あとしばらく待てば元患者さんたちが亡くなっていくということで、要するに立ち枯れをさせていくという政策を今とって、それに対する怒りと、そしてこの基本法をほんとに実施せよという声が、ほんとに血の叫びとしてあらわれています。そういう意味で、様々な名護市の取り組みもなされておりますが、やはりもう一つ、もう一歩踏み込んで啓発というよりももっと、例えば自治会の皆さんとも話し合って、この具体的な取り組みを前倒しする、そしてもっと実践的に跡利用をやると。これについてまたあした以降、仲村善幸議員や玉城健一議員が同じように質問事項を出しております。特に、10月の沖縄県議会で玉城義和県議が福祉部長にやっぱり同じようなことを言っています。そして、その中で仲井眞知事も新たな沖縄振興法の中でも愛楽園将来構想をきちっと位置づけたいという答弁も引き出していますので、ぜひこのことも、もう一回見直していただきたいと思います。そしてハンセン病市民学会、ぜひ一緒になって取り組んで成功させて大きなステップにできればと思っております。あと時間、5分前行動で終わる予定でしたけれども、ちょっと時間がなくて申しわけありません。ごみの問題はこの資料です、市民環境部長、細かい数字でしたので、ぜひ各議員の皆さんにも配っていただきたいなと思います。これについては、ごみ処理の分別の方法として、どういう取り組みを具体的にしているか、ちょっと一言お願いします。分別の簡素化についてです。 ○副議長(神山敏雄君) 市民環境部長 岸本健君。 ◎市民環境部長(岸本健君) ごみの簡素化については、今どういうふうにできるかということで、いろいろなことを検討しています。 ○副議長(神山敏雄君) 3番 川野純治君。 ◆3番(川野純治君) また次にします。1回きりで終わらないということになっていますので。最後に鯨フォーラムについて、一つ水銀問題がやっぱり出ています。食文化が大事ですが、水銀問題というのはやっぱり大きな問題であります。今回、ヒ素問題も名護市ではありますが、安全、安心な食文化のためにもこの鯨の水銀問題は避けて通れないと思います。それについて産業部長、何か検体とかも検査されているという話も聞きますが、それについてはどうでしょうか、お答えください。 ○副議長(神山敏雄君) 産業部長 平三男君。 ◎産業部長(平三男君) 水銀の調査ですけれども、今、名護漁協のイルカ部会のほうが検体の調査を委託しておりまして、現在、中間報告という形で調査結果は上がっております。まだ最終報告というわけにはいきませんけれども、名護近海で捕獲された鯨肉の赤肉、それから白皮、内臓、3部位について総水銀とメチル水銀、それについての調査を行っております。 ○副議長(神山敏雄君) 3番 川野純治君。 ◆3番(川野純治君) 結果を速やかにきちっと皆さんに公開をしていただくようお願い申し上げます。休息、ちょっと休憩。 ○副議長(神山敏雄君) 暫時休憩いたします。休 憩(午後3時25分) 再 開(午後3時26分) ○副議長(神山敏雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。3番 川野純治君。 ◆3番(川野純治君) では最後に鯨フォーラム、ほんとに成功おめでとうございます。しかしまだ課題はいっぱいあると思います。ぜひ、この課題を生かしていただいて、名護の新たな産業と発展のために使っていただきたいと思います。以上、これをもって川野純治、一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○副議長(神山敏雄君) 3番 川野純治君の一般質問を終わります。暫時休憩いたします。休 憩(午後3時26分) 再 開(午後3時28分) ○副議長(神山敏雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。本日はこれにて散会いたします。お疲れさまでした。散 会(午後3時28分)...